頭の悪そうな話し方

途上国で生活していて、なかなか意思疎通がうまくいかないことがあります。文化の違いというのはもちろんあるんですが、何事も「文化」として片付けてしまうのではなく、ある部分は知的レベルの問題として、教育が高くなれば改善されるような点もあるはずです。

たとえば相手がどの情報を既に持っているのか理解しながら話している人と、そんなことにはおかまいなしで話す人にはかなりの差があります。私が外国人だからということで回りくどい言い回しとかスラングを減らして話してくれる人もいます。そういうのは知的レベルの問題だと思うんです。

さて、私が話していて上記の意味での知的レベルが低いなと思う話し方について、なんでそう思うのかその特徴を考えてみました。

1) 話の中で私(=聞き手)の知らない人の固有名詞が突然出てくる
当人はその人のことをよく知っているんでしょうが、私はその人のこと知りませんから。

2) 話が脱線したまま戻らない
当人の思考回路の中ではなんらかのつながりがあるんでしょうが、その部分が言語化されないので私(=聞き手)には脈絡がつかめません。そして、本筋と脇道の区別がないので、いつまでも脱線し続ける。

3) 短気、血が上る
短気な人は頭が悪そう。

4) 自分の意見・主張が認められないと気が済まない
こういう人は常に相手に同意してほしい、自分が認められたいという欲求が強すぎです。ようするに反論されるのが嫌いなので、建設的な話し合いは望めません。

5) 聞いてないことまでを喋る
ひどい場合はこっちが聞いたことを喋らないで、聞いてないことだけを言う。政治家か!と言いたい。

6) 誰かが言ってたことをまるで自分の意見のように話す
いわゆる受け売り。そしてバレバレ。これは直接話法でまるで俳優のように誰かの話を再現するのとは違います。

7) (日本語特有)自分のことを名前で呼ぶ
子どものときに一時的に現れる現象かとおもいきや、大人にもたまにいる。しかし大人では女にしか見られない特徴。なんでなんでしょうか。

8) (日本語特有)擬音語がやたら多い
臨場感は伝わるかもしれませんが、ロジカルには聴こえない。

以上を考えてみると、ようするに小学校低学年の子どもにはありがちだけれども、大きくなるにつれて普通は卒業する話し方の特徴なわけです。だからそういう話し方を大人がすると、精神年齢が低いのかな、と思ってしまうんでしょう。他にもまだあるかなぁ、もうちょっと考え続けてみます。