マニラのアメリカ大使館爆弾設置事件で、アンサル・カリファ・フィリピンのメンバーが逮捕

先週起きた、マニラのアメリカ大使館爆弾が設置されているのが見つかった事件で、アンサル・カリファ・フィリピンという過激派組織のメンバーが逮捕された。

以下は、まにら新聞からの引用

爆弾放置事件の容疑者はミンダナオ地方を拠点とする過激派組織、アンサル・カリファ・フィリピン(AKP)の構成員。同組織はイスラム過激派マウテ・グループと関係があり、過激派組織「イスラム国」(IS)を支持している。

容疑者は犯行の動機について、南ラナオ州ブティグ町で国軍と交戦中のマウテ・グループを援護するために爆弾テロを計画し、国軍の勢力を戦闘地から分散させることを狙ったと供述しているという。またISに存在を誇示し、資金協力を引き出そうとしたという。

この「アンサル・カリファ・フィリピン」は、報道によれば比のイスラム過激派アブサヤフやMILFの元構成員らによって作られた過激派組織とされている。本拠地はやはりミンダナオ中部の南ラナオ州マラウィ市周辺だろう。

マウテグループから町役場を奪回、ミンダナオ南ラナオ州での戦闘

2013年頃からあるフィリピンのテロ組織で、MILFから分かれ現在はIS系として知られるアブドゥラ・マウテ率いる「マウテ・グループ」。去る10月には、ダバオでの爆発事件の容疑者3名が逮捕されたが、このマウテグループのメンバーだと発表されていた。報道を見る限り、この組織の拠点は南ラナオ州で、活動範囲はコタバトやサランガニあたりまで及ぶようだ。ざっくりと言って、中部ミンダナオは治安が悪い、と思っておけば間違いないだろう。

さて、今日はデュテルテ大統領がその南ラナオ州へ視察に訪れた。ブティグ町では町役場の建物を占拠したマウテグループとフィリピン国軍が戦闘を続けていたが、本日ようやく奪回した模様。とはいえ今日の時点ではまだ町から一掃できたわけではない。ちなみに町役場の建物は以前の戦闘の時に廃墟になって以来、役場としては使われていない。

(英語記事)
http://www.rappler.com/nation/154038-maute-main-force-leaves-lanao-town

上記記事によれば、今回の戦闘でのマウテグループ側の死者は49名、国軍側は死者なし。ちなみに今回派遣された国軍の部隊は2013年のサンボアンガ危機のときと同じエリート・チームだという。

ミンダナオでは長らくMNLF、MILFやアブサヤフといった組織が知られていたが、他にもBIFF(Bansamoro Islamic Freedom Fighters)やらJastice for Islamic Movemonetやら、そして最近はこのマウテグループ、それからアンサル・カリファ・フィリピン(AKP)、カリファ(KIM)などたくさんある。すべて、元をたどればアルカイーダと同根で、CIAが支援していたアフガン帰りのムジャヒディンの組織と言われている。

フィリピン人の英語力の見分け方(チェックリスト式)

フィリピンの公用語のひとつは英語ですが、日常的な場面では実は英語は言うほど話されていません。英語を使うのはある程度フォーマルな席なので、そういうところに縁のない人は特に英語を話す機会がありません。

ただし、英語が得意でない日本人から見たら、なんとなく雰囲気で話せている人のことを、まるで英語マスターのように感じてしまうこともあります。そこで、簡単なチェックリストを考案してみました。上からだんだんと細かくなっていきますので、どのレベルでひっかかっているかでだいたいの英語力がわかると思います。

レベル1. なんでもかんでもに”only”をつける。
しかも”one only”のように、数字の後につけます。これはタガログ語の”isa lang”の直訳です。

レベル2. HeとSheを混合してしまう
日本人にとってこの間違いは考えられませんが、フィリピン人にはけっこう難しいようです。フィリピン諸語では、性別によって言い分けたりしません。

レベル3. “I/ You will be the one who …. “という文型をやたらと使いたがる。
タガログ語の”Ako / Ikaw na lang”からの直訳です。基本的には、「私がするよ」あるいは「君がしてよ」という意味です。

レベル4. untilとbyの区別がついていない
日本だと中学英語レベルですが、やはりフィリピン諸語ではこの区別がありませんので混乱するようです。

レベル5. 否定疑問文に対する答えが反対
これも日本だと中学英語レベルですが、”Don’t you go?”(君は行かないの?)のような疑問に対する返事は、英語では”Yes(行く)”,”No(行かない)”となるところを、日本語と同じように「はい、行きません」、「いいえ、行きます」のように回答してしまいます。

いかがでしたでしょうか。
もうおわかりのように、チェックしているのは「母語であるフィリピン諸語からの影響がどれぐらい表れているか」というところです。発音がそこそこ英語っぽい人でも、テレビや映画で耳が慣れているだけで意外とひっかかったりすると思います。個人的には、大卒なら、せめてレベル3まではクリアしておいてほしいと思います。もしスカイプ英会話の先生だったら、やはりレベル5までクリアしておいてほしいですが、中にはひっかかる人もいるでしょうね。

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アブサヤフが新たにインドネシア人2名を誘拐

11月20日に、マレーシアのサバ州沖でマレーシア籍の船に乗っていたインドネシア人2名がアブサヤフによって拉致された。

ソースの英語記事のひとつがこちら。
http://www.straitstimes.com/asia/se-asia/abu-sayyaf-gunmen-snatch-two-more-indonesians

この記事は、数週間前にベトナム人6人が誘拐されたばかりだと書いておきながら、現時点で拉致されているのは他に16人としてベトナム人を含めていない。内訳は、

オランダ人 1名
ドイツ人 1名
マレーシア人 5名
インドネシア人 2名
フィリピン人 7名

どうもこの数字は11月11日の「アブサヤフが新たにベトナム人船員を拉致」のときのロイターの記事を写しているのでは、という気がしてならない。ベトナム人を反映していない上に、10月の韓国人も1名拉致されていたはずなのに載っていない。この数字はちょっと信じられない。

現時点で捕まっている人の数を改めて別のソースを探すことにして、以下のフィリピンのテレビ局ABS-CBNのニュース記事を見てみると、
http://news.abs-cbn.com/news/11/20/16/2-indonesians-abducted-off-abu-sayyaf-stronghold

「ロイターとフランス通信の出典」と前置きして、他に22人としている。内訳は、

オランダ人 1名
ドイツ人 1名
韓国人 1名
マレーシア人 5名
ベトナム人 6名
インドネシア人 2名
フィリピン人 6名

今度は、フィリピン人が7人でなく6人というのが気になる。韓国船が襲われたときに船長とともに、フィリピン人船員一名が拉致されていたはずだが。。

なんだか、情報が錯そうしている。

デュテルテが、サバ州の不法就労フィリピン人7000名の強制送還に合意

今回はアブサヤフ関連ではないけれど、すぐ近くの話題。

一週間前のニュースになるが、デュテルテ大統領がマレーシア政府とサバ州の不法就労フィリピン人7000名の強制送還で合意した、と報じられた。

Philippines, Malaysia To Deport 7,000 Illegal Pinoys From Sabah

http://www.gmanetwork.com/news/story/588420/news/pinoyabroad/duterte-confirms-deal-reached-for-deportation-of-7-000-illegal-pinoys-in-malaysia

サバ州の不法就労フィリピン人は昔からたくさんいて、ボートでフィリピンのスール―諸島の方からやってきては送還され、というのを繰り返しているとされる。

一方、マレーシアの合法外国人労働者はアジ研のレポート「マレーシアの外国人動労者」によれば、2013年時点で211万人、そのうちの約半数がインドネシア人であり、フィリピン人はトップ5にも入っていない。

上記レポート内には、不法就労者に関して興味深い記述があるので引用したい。

直近では、2011年10月から2014年1月まで違法労働者の恩赦・合法化プログラム(通称6Pプログラム)が実施され、130万人が申請、うち50万人が合法化され、33万人が国外退去となった。

そういうわけなので、今回デュテルテが合意した7000人は、このプログラム以降も不法就労となっていた者ということになる。どうせ送還されてもまた戻ってくるのだろう。

タイ語で子どもに手紙を書くときの人称代名詞の選び方

タイ語学習のモチベーションを向上させるための、新たな試み。

この度、知り合いに紹介してもらって、タイの孤児院の子どものスポンサーになりました。

まだ行ったこともないところに住んでいる子どもと将来直接交流できるようになることを目標に、地道に勉強をがんばろうという狙い。
毎月3000円ぐらい払うことになり、ざっくり言ってオンラインのタイ語会話の半額程度の負担感がありますが、代わりにタイ語で手紙を交換したり、現地を訪問することができます。これで私もタイとつながりができた気になります。

そして、スポンサーになってから一年半。たまに写真やら英語翻訳付きの手紙(のスキャン画像データ)が届くものの、正直に言ってこちらから手紙を書くのはちょっと気持ち的にハードルが高く、なかなか手を付けられませんでした。学習者が越えなければいけない壁ですね。。

それでも先日、ようやく重い腰を上げて第一回の手紙を書いたのですが、困ったのが人称代名詞の選び方でした。

タイ語は相手の年齢によって人称代名詞を使い分けるのですが、グーグル翻訳は助けてくれません(そもそも、タイ語のグーグル翻訳は精度がクソ低いです)。もちろんタイ語では一人称の人称代名詞は省略できる限りは言う必要がないとはいえ、やはり文脈上書かなければ不明瞭になる場合が発生しますので、知っておく必要があります。

教科書を見ても「とりあえず一人称はphom, dichan, chanを使っておけ」としか書いてない場合がほとんど。困りました。で、ムキになってネットでさんざん調べた結果がこちら。ちなみに相手の子どもは児童です。

自分が相手より一回り(兄弟ぐらい)ぐらい大きいとき:一人称=พี่(phii) 、二人称=น้อง(noong)
自分が相手より二回り(親子ぐらい)ぐらい以上大きいとき:一人称=พ่อ、แม่(pho, mee) 、二人称=หนู(nuu)

これだけを調べあげるのに30分近く費やしてしまいました。。

スポンサーが子どもに出す手紙の内容については、以下のサイトがプラン・ジャパンの文例集を改訂したものをアップしていますので参考になります。
http://www2.kct.ne.jp/~daarok/thailetter/bunrei.htm

タイ語の手紙の字は黒は避け、青を使う、というアドバイスもあります。

紆余曲折を経て、少しずつタイ語に詳しくなっていっております。

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アブサヤフが新たにベトナム人船員を拉致

毎週のように新しい人質が生まれているスール―諸島。今度はダバオに向かっていたベトナムのカーゴ船が11月11日にバシラン周辺で襲われた。

このうち6人が拉致されたという。

以下は、ロイターの記事を報じた英語版の朝日新聞。
http://www.asahi.com/ajw/articles/AJ201611110082.html

この記事によると、現時点で拉致されているのは他に16人とある。内訳は、

オランダ人 1名
ドイツ人 1名
マレーシア人 5名
インドネシア人 2名
フィリピン人 7名

例によって、日本人の伊藤敏雄はもはや数えられていない。