ブラジルポルトガル語の運転免許証とCertidão de prontuário do condutorの訳語について

ブラジルの運転免許の制度は2008年に新しくなり、現在のブラジル運転免許証は”Carteira Nacional de Habilitação” 、略してCNH.と呼ばれている(ちなみに、以前のものは PGUと呼ばれていた)。一般的には運転免許証は”carteira de motorista”とも呼ばれている(英語版ウィキペディア記事はこちら)。

それに関連して、記録や経歴をポルトガル語では”prontuário”というらしく、スペイン語とは呼び方が違ってわかりづらい。日本でいう運転記録証明書や運転経歴証明書にあたるものは”Certidão de prontuário do condutor”と呼ばれている。

(参考:下記はミナスジェライス州のDETRAN(交通局)のウェブサイト)
https://www.detran.mg.gov.br/habilitacao/prontuario

一方、ポルトガルでは運転免許証は”carta de condução“という名前で、運転経歴証明書的なものは”certidão do registo de infrações do condutor (RIC) “という(直訳すると、「運転者の違反登録の証明」といったところか)。

スペイン語でも国によってこの書類の名前は違っていて、例えば

ウルグアイでは”Certificado de Antecedentes de Conductor”(直訳は、運転者の前歴の証明書)
https://tramites.imcanelones.gub.uy/tramites/certificado-de-antecedentes-de-conductor

チリでは、”Hoja de vida del conductor”(運転者人生のシートあるいは紙)
https://www.chileatiende.gob.cl/fichas/ver/13661

ペルーでは”Certificación de Récord de Conductor o Récord del Vehículo de Motor”(運転者記録証明)

といった具合。いろいろ違って大変だ。

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アブサヤフがバシラン州の村を襲撃

去る8月21日になるが、アブサヤフの一団がスールー諸島の手前にあるバシラン州(サンボアンガの向かいにある島)の村で行われる祭りを狙って襲撃を行い、村人9人が死亡、10人が負傷した。下のリンク先の英語記事にはビデオもついている。

(英語記事)
http://www.rappler.com/nation/179451-basilan-abu-sayyaf-attack-civilians-dead

同記事によれば、この襲撃はアブサヤフの他の戦線から軍の注意をそらすための作戦とみられる、とのこと。

そんな理由で襲撃を受ける方はたまったものではない。近年、バシランやスールー諸島からサンボアンガをはじめとする他州への移民が進んでいるのは、このような治安の悪化が背景にあるのは間違いない。ちなみにサンボアンガはものすごい勢いで人口が増えており、既に人口は100万人を超えているとみられる(この人口は、ミンダナオではダバオに次いで二位)。それだけでなく、サンボアンガ市民のムスリム比率が急激に増えているのも注目される。

このことが市内で使われる言語にも影響が大きな影響を与えているのは言うまでもなく、おそらく特にタウスグ語話者が増えているのだろうが、バシランやスールー諸島の人々は他にもヤカンやバジャウなどいろいろな民族がある。多言語ウォッチャーの私としては、サンボアンガ市内(特にダウンタウン)の小学校などがどうなっているのかも非常に気になる。

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セブパシがサンボアンガ―サンダカン(マレーシア)便を10月29日から開始

2017年にウェブサイトがリニューアルして格好よくなったサンボアンガ国際空港は、一応「国際空港」と名の付くものの、しばらく国際線がなかったものの(ちなみにダバオ国際空港もわりと最近まで国際線がなかった)、ついに復活するそうだ。

セブパシフィックはサンボアンガ―サンダカン(マレーシア)便を10月29日から開始する。サンダカンはマレーシアのボルネオ島(ちなみにインドネシアは同じ島をカリマンタン島と呼んでいる)の東北の方にあり、西側の100万都市、コタキナバルまではキナバル山(ちなみに国立公園で、ちゃんと登山する際には宿を予約したりガイドをつける必要があるそう)の前を通る長距離バスが出ている。所要時間はたしか10時間程度。

サンボアンガ―サンダカンの間は昔からフェリーがあって地元の人が使っているのだが、たしか片道8000ペソぐらいかかるし、もちろん時間もかかる。一方セブパシの価格はというと、とりあえず始めたばかりのプロモ価格では、1300ペソと圧倒的に安い。地元の人には嬉しいに違いない。

サンボアンガ国際空港からサンダカンへは、これまでもいろんな会社が運航しては止め、を繰り返してきた。

たとえば日本語版ウィキペディアの「サンボアンガ国際空港」には、エアフィル(フィリピン航空=PAL傘下)が運航していると書いてあるが、これはとっくになくなっているのに記事がずっと残っている例。

エアフィルは、2013年に再開しようとしたが、すぐに計画段階でひっこめた。
(英語記事を参照)
http://www.routesonline.com/news/38/airlineroute/185908/airphil-express-to-start-zamboanga-sandakan-service-from-late-april-2013/
http://www.routesonline.com/news/38/airlineroute/197665/pal-express-cancels-planned-zamboanga-sandakan-service-due-may-2013/

その前は、アジアンスピリット(事故のあとゼストエアーと名を変え、その後エアアジアに買収された)が2007年からしばらくこの路線を運航していたようだが(参照)、終わってしまった。2007年にはSEAIRという会社も季節限定で運行していたような記述もネット上では見られるが、実際はどうだったのだか(英語版ウィキペディア参照)。

さらにその前もSouth Phoenix Airwaysという会社が運航を発表したものの、乗客が思うように集まらずに止めてしまった、と英語版ウィキペディアには書いてある。

そんなわけでサンボアンガ国際空港はこれまで国際空港としては非常にパッとしなかったのだが、これからはどうなるのか。ミンダナオ出身のドゥテルテが大統領をやっているからにはミンダナオは開発されていくのだろう、と期待したい。

7月15日に拉致されたフィリピン4名のうち最後の人1名も救出された

アブサヤフに拉致されたフィリピン人3名が逃走し救出された件の続き。7月15日に拉致されたフィリピン人4名のうち、残っていた最後の一名も8月14日に国軍によってバシランで救出された。

(英語記事)
http://cnnphilippines.com/regional/2017/08/14/Abu-Sayyaf-hostage-Basilan-rescue.html

この事件は、サンボアンガ市在住の6名のフィリピン人の建設労働者が、7月15日にスールーのパティクルでアブサヤフによって拉致されたもの。うち2名は同日国軍によって救出され、3名は8月11日に逃走に成功し国軍に救出されていた。

(英語記事)
http://cnnphilippines.com/regional/2017/07/16/Suspected-Abu-Sayyaf-kidnap-four-workers-in-Sulu.html

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アブサヤフに拉致されたフィリピン人3名が逃走し救出された件

7月15日にスールーのパティクルの小学校で拉致された4名のフィリピン人の建設労働者のうち3名が、8月11日に救出された。下のフィルスターの記事には、彼らのアブサヤフに捕らえられている写真付きで掲載されている。

(英語記事)
http://www.philstar.com/nation/2017/08/11/1727939/3-kidnapped-construction-workers-escape-abu-sayyaf-sulu

ところで、俺もニュースが全部追えるわけではないのでアブサヤフの拉致関係で漏らしてしまっている報道も多いわけだが、そのうちのいくつかの最近見つけたものをここに載せておきたい。

6月8日、セレベス海で2016年12月に拉致された4名のうちの1名を、スールーのタリパオで救出した。ちなみに4名のうち船長は既に去る4月に斬首されている。
5月1日、スールーのパティクルで4月29日に拉致された政府職員2名が救出された。
http://www.sunstar.com.ph/zamboanga/local-news/2017/05/01/troops-rescue-2-government-workers-sulu-539447

他にもまだあるのだろうが、とにかくアブサヤフが特にバシラン・スールー近辺ですごい数の事件を起こしていることは明らか。俺が追っている情報で最新なのは、少し前の情報にはなるが6月18日の時点でスールーに21名、バシランに5名の人質がいるというCNNの記事(参照:アブサヤフに拉致されたベトナム人一名が脱出に成功

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「英語の帝国」とフィリピンと日本

フィリピンでは今や家庭で自分の子どもに英語で話しかけ、わざとタガログ語を教えない教育が中流以上で盛んだが、これはなにもフィリピンだけの話でなく、歴史的にスコットランドやウェールズでも起きていた、という。子どもの将来のために、庶民が自発的に伝統的な母語を捨てるいわゆる「自殺」は、英語の帝国の一部になる最終段階だということが、下の本によく書いてある。

「英語の帝国 ある島国の言語の1500年史」平田 雅博(2016)

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言語の絶滅はいつの時代もゆっくり起きるもので、まずその言語だけを話す単一話者がいなくなり、(オランダ語などのように)他の言語との2言語話者となる時期があり、そしてそのうちに(アイヌ語のように)その言語を母語とする人がいなくなる。交代する理由はいつでも、より強い言語の方が有利だから。征服の結果としてある言語が禁じられることもあれば、恥ずかしくなって自主的に使わなくなる場合もあるだろうが、結局は強い言語に話者は流れている。上の本で英語の帝国のピークも既に去っている、という説も紹介されているように、英語もいつかはより強い言語に席を譲る日が来るかもしれない。それはさておき、、

フィリピンでの短期英語留学やオンライン英会話が増え始めた10年ぐらい前に、俺が批判的だった理由は「フィリピン人が自慢にしている英語は、しょせんアメリカの真似をした英語であって、フィリピン人が誇れるような文化ではない」ということだった。旧植民地のねじれたプライドみたいなもので、健全ではない、と思った。

しかしながら、上記の本を読む中でよくよく考えてみれば、帝国の言語=英語を学ぶという時点で日本人も十分ねじれたプライドを持っており、同類でしかなかった(本の中では旧植民地であるフィリピンと、日本では別のグループとして分類されているが)。健全とか健全でないとか、そんなものはないのだな、というのが読後の自分なりの結論となった。 

同様に、日本で子供に(自分が話せもしない)英語を習わせる風潮についても、歴史的にどこででも行われてきたわけであってとりわけ日本人の頭がおかしいわけではなく、さらには英語を学んだ結果、新しい世代が「美しい日本語」を話せなくなったとしても、それは次のレベルに進んでいっただけのこと。

フィリピンも日本も段階が違うだけで同じようなもんだ、と思えるようになったのが一番の収穫だった。

アブサヤフが拉致したフィリピン人7名を殺害した件

最近、アブサヤフによる拉致事件は起きてないと思っていたが、俺の情報収集が甘かっただけだと気づいた。

7月20日に、バシランのマルソ町で7名のフィリピン人木材伐採を生業とする者が拉致され、そして同月30日に遺体が同じくバシランの山中Lantawanで発見された。

(英語記事)
http://www.philstar.com/nation/2017/07/31/1723256/bodies-7-loggers-beheaded-abu-sayyaf-recovered
http://www.rappler.com/nation/177281-abu-sayyaf-beheading-loggers-basilan

上の2紙によれば、拉致された後に殺されたと書かれている。身代金目的ではないようだ。

拉致されたのか海上か陸上かは記事から読み取れない。職業の表示を見る限り、おそらく陸上なのだと思われる。500人近いメンバーがマラウィの戦闘で掃討された今でも、以前としてバシラン以南が物騒なことに変わりはないようだ。。一体、メンバーはあとどのぐらい残っているのだろうか。

(追記:地元メディアでの報道で、拉致されたのはバシラン山中であることが分かった。かつ少なくとも2名はサンボアンガ市在住であることも確認した)

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