ホーチミン市の全小学校で宿題が禁止に

ベトナムは教育水準が異様に向上しているようで、たとえばOECDの15歳以下の学力を測ったPISAというテストでは、2012年(2016年現在で最新)にドイツと並みだった。

そんなベトナムの、ホーチミン市内では来年度から宿題が禁止されるという。
http://www.viet-jo.com/news/social/160914051410.html

もともと宿題の功罪には両論あって、学力への効果という面では「親や教師や自己満足に過ぎないんじゃないか?」という声が高まりつつある。数年前には、ビルゲイツからの投資を受けて大きく成長した教育オンライン・プラットフォーム「カーンアカデミー」のサルマンカーンも、著書「世界はひとつの教室」で無駄だといっている。生徒全員に一律に同じ宿題を課す、ということも問題。

「世界はひとつの教室」サルマン・カーン(2013)

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一方で、家庭での学習習慣を作るためには宿題があった方が良い、と考える親は今でも多いし、宿題がなかったら家では勉強なんかしない、という子供や学生も多いだろう。

今回のホーチミン市の社会実験で、実際にどんな効果が出るのか、楽しみだ。

反転授業と早稲田大学

数日前から、向後千春教授の授業風景を紹介した早稲田大のPRビデオが公開されている。

氏によれば、反転授業は氏の提唱する「ブレンド型授業」の一形態にすぎないのだという。

さて早稲田大学ではこの他に、CCDL (Cross-Cultural Distance Learning)というシステムを授業に導入しようとしているよう。
具体的には、ようは海外の提携校とスカイプかなんかを使って英語で話す、というもの。下の動画は先生向けに導入を勧めるPRビデオ。

おそらくこういう動きは既に世界中の大学であって、早稲田も流れに乗り遅れないように、という発想なのだと思う。流行りなので、ある試みはうまくいき、その他はうまくいかないのだと思う。まぁ試行錯誤はいいことでしょう。

こういう動きを知った俺の感想としては、必ずしも大学でなくてもできることが増えてきている中で、「大学でやる」意味をどう確保するか、というのが重要な気がする。既に、学科によっては大学で学ぶメリットが学位以外になさそうなものも増えている(コンピュータとか言語学とか)。

もちろん早稲田に限らず、さらに言えば大学にかぎらず、学校の存在意義がだんだん薄れていくという時代の流れ。俺としては全部オプショナルな世の中になってほしい。