アブサヤフが新たにベトナム人船員を拉致

毎週のように新しい人質が生まれているスール―諸島。今度はダバオに向かっていたベトナムのカーゴ船が11月11日にバシラン周辺で襲われた。

このうち6人が拉致されたという。

以下は、ロイターの記事を報じた英語版の朝日新聞。
http://www.asahi.com/ajw/articles/AJ201611110082.html

この記事によると、現時点で拉致されているのは他に16人とある。内訳は、

オランダ人 1名
ドイツ人 1名
マレーシア人 5名
インドネシア人 2名
フィリピン人 7名

例によって、日本人の伊藤敏雄はもはや数えられていない。

アブサヤフが韓国人船長を含む2名を拉致

アブサヤフによる誘拐事件の記録。

去る10月20日に、韓国人船長パク・チュル・ホン(Park Chul Hong)とフィリピン人が一名ずつアブサヤフによってタウィタウィ州のボンゴ町沖で拉致された。この船は11400トンの商業船で、船長がいなくなった後も当初の予定通りオーストラリアに向けて航海を続けているという。

(英語記事)
http://www.rappler.com/nation/149945-south-korea-ship-captain-kidnapping-philippines
http://www.ibtimes.com/isis-asia-islamic-states-abu-sayyaf-kidnaps-south-korean-ship-captain-crewmember-2435309

アブサヤフによる海上での誘拐は、これまでは漁船など小型のものばかりだった。今回の事件は、銃で武装した10人が乗りこんできたとされていて、もはや現在の海賊と言えるようなもの。

ところで韓国人といえば、2015年1月にも韓国人が一名、サンボアンガ・シブガイ州RTリム町で誘拐され、10か月後に殺害された事件がある(参照)。韓国政府は、アブサヤフと2度目の解放交渉をしなければならないかもしれなくなってしまった。

なお現在、その他にアブサヤフによって拉致されているのは、オランダ人のフォトジャーナリスト1名、マレーシア人5名、インドネシア人2名にフィリピン人が4名と報道されている。2010年にスール―のパングタラン島で誘拐された日本人の伊藤敏雄は、現在2012年の記事ではアブサヤフに自発的に同行しているとされ、既にリストには入っていない。