ボホールに侵入したサブサヤフの最後の一人も殺害完了

ちょっと遅れたアップデートになるが、去る5月15日に私が本ブログで「ボホールに侵入したアブサヤフ構成員が新たに一名殺害された件」を書いた後、実はボホールでは残った1名も殺害され、一掃が完了した。

(英語記事)
http://www.rappler.com/nation/169923-abu-sayyaf-terrorist-killed-bohol

場所はボホールのパンガンガン島。これで本事案は解決ということで、しばらくしたらボホール訪問を控えていた外国の観光客もまた戻ってくるようになるのでは、と思う。

ところでアブサヤフの拠点に関しては、5月17日付で政府から今年1月以降の作戦の成果が発表された。それによれば、この間に149名が無力化された、とのこと。内訳は、81名が死亡、50名が投降、18名が逮捕。ちなみにこれは主にスールーの拠点でのこと。下のビジネスワールドの記事によれば、政府が見積もった1月時点でのアブサヤフ構成員は500名程度とのことなので、作戦の成果は相当大きいと見える。

(英語記事)
http://cnnphilippines.com/news/2017/05/18/AFP-149-Abu-Sayyaf-neutralized.html
http://www.bworldonline.com/content.php?section=Nation&title=abu-sayyaf-toll-81-killed-18-apprehended-50-surrendered&id=145459

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ボホールに侵入したアブサヤフ構成員が新たに一名殺害された件

4月にボホールに侵入したアブサヤフのグループのうち、撃退された際に目撃された後、まだ逃げ続けていた2名がボホールのパンガンガン島というところで見つかった。うち一名は、本日5月15日に戦闘中に射殺された。もう一名は逃走したという。

(英語記事)
http://www.sunstar.com.ph/cebu/local-news/2017/05/15/abu-sayyaf-bandit-killed-calape-bohol-541963
http://www.rappler.com/nation/169923-abu-sayyaf-terrorist-killed-bohol

4月にアブサヤフによるボホール侵入事件が起きてからこれまでの動きは本ブログ「ボホールにアブサヤフが侵入した事件のその後」を参照のこと。

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ボホールにアブサヤフが侵入した事件のその後

4月11日に、ボホール島にアブサヤフが侵入し撃退された件のその後について。今日はオンラインメディア”Rappler”記事を中心にしたまとめです。

時系列に比較的大きな動きを並べていくと、まず22日に件の一味をボホールで誘導したとされるJoselito Melloriaが、追跡作戦中に他3名とともにボホールのクラリンで殺害された。

同22日にはアブサヤフ幹部であるレンレン・ドンゴン(参照)と共に、マリア・クリスティーナ・ノブレーザという国家警察官がクラリンへ行こうとして逮捕された。ここからがいかにもフィリピンらしいのだが、なんとノブレーザはそのアブサヤフ幹部と恋仲だという。知り合ったのは彼女が取り調べの担当になったときで、そこから交際が始まったとか。話が滅茶苦茶すぎて、日本人には理解不能である。

http://www.rappler.com/nation/167771-police-bohol-abu-sayyaf-rescue
http://www.philstar.com/headlines/2017/04/28/1694629/marwan-officiated-nobleza-wedding-abu-lover

このスキャンダルにはメディアもかなり食いついているようで、いろいろと過去も明らかになってきており、最近のニュースではノブレーザはドンゴンの「妻」(の一人)だと書かれている。ノブレーザは逮捕時にはダバオに配属されていたのだが、休暇をとってボホールに来ていたよう。そして、ボホールのパンラオにあるノブレーザの滞在先からは案の定、爆発物が見つかった。

5月に入ると、昨日4日に追跡されていた他のアブサヤフ構成員が一名、ボホール島内のトゥビゴンというところで逮捕された。逮捕というのは珍しい。
http://www.rappler.com/nation/168856-abu-sayyaf-member-captured-bohol

と思ったら、5日未明に、刑務所に連れて行かれる途中に脱走しようとしたところを一時間の追跡劇の末、射殺された。
http://www.rappler.com/nation/168920-abu-sayyaf-killed-bohol-saad-kiram

今回のボホール島への侵入事件で確認されているアブサヤフ構成員のうち、残るはあと2名となっている。

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ボホール島にアブサヤフが侵入し撃退された件

4月11日、近年初めてアブサヤフがボホール島に現れ、警戒していた国軍および国家警察と衝突した。戦闘ではアブサヤフ側が10名中5名死亡し、政府側も4名死亡した。イナバンガ町という場所である。

AFP通信の日本語記事はこちら↓
http://www.afpbb.com/articles/-/3124771

英語ではもう少し詳細が載っていて、現場は観光客もよく訪れるエリアで、ボホール島の中心地であるタグビラランから北に71kmのところだという。

(英語記事)
http://cnnphilippines.com/news/2017/04/11/Abu-Sayyaf-firefight-Bohol.html
http://www.thenational.ae/world/southeast-asia/nine-killed-after-abu-sayyaf-militants-attack-philippine-tourist-island-bohol

アブサヤフの狙いはおそらく、2年前にダバオ向かいのサマル島リゾートで行ったように、金持ちそうな外国人を身代金目的で拉致することだったのだろうと思われる。このところサンボザンガ近辺は警備が厳しくなってきていること、聖週間でセブやボホールには(土地勘のない)旅行者が増えること、などを考慮しての選択だろう。

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