ベネズエラのインフレがやばい件

ベネズエラが社会主義的経済体制をとっているせいで、ベネズエラ・ボリバルは公定レートと闇レートにすごい開きが出ている。

12月6日にベネズエラ大使館の公式日本語ウェブサイトにコラムの更新があった。インフレは操作されたものだとする陰謀説で、興味深い。
http://venezuela.or.jp/news/1169/

理由はともあれ、実際に起きていることは現実で、たとえばIMFは今年のはじめには2016年のインフレ率を210%と予想していたのに順次引き上げ、480%、そして720%に予想を修正した。2017年には更にこの3倍程度が予想されるという。

インフレ率は100%で物価が2倍(元の価格を1とすれば、1+1=2)ということだから、200%だと(1+2=3)で3倍、700%で8倍になる。この程度だとまだまだ一時期のジンバブエのように「天文学的」ではないが、けっこうな勢いで悪化しているのは確か。

たとえば半年ほど前にニューズウィークが様子を記事に載せている。
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/05/post-5123.php

値段もさることながら、品不足で必需品が買えないなど、生活は深刻に大変で、それを背景として治安が悪化しているので、旅行者にとってもかなり危険です。

最後にそもそもの発端について少しだけメモ。もともと2013年に死んだチャベスが社会主義の独裁をしいていて、恐怖政治的な感じで選挙も命がけだったところ、事実上唯一の輸出品である石油を最大の顧客だったアメリカがシェールガス革命によって購入する必要がなくなってきたのが2014年頃と重なった。それから原油安になって収支が大変なことになった、というのが概略です。

ベネズエラのエル・システマ

久々の更新です。今はブラジルに来ているのですが、まだ書くことが整理できてないので、別の話題にします。

ベネズエラの音楽を通した地域開発のプログラム、通称エルシステマについてまだ投稿したことがなかったので紹介しておきます。

このプログラム、費用対効果はよくわかりませんが成功していることになっており、実際に音楽の専門家が沢山輩出されているようで少なくともその方面では評価は高いようです。

El sistema

下のリンクは、おそらく2006年の政府制作のプロモーションビデオ
“Tocar y luchar”(演奏すること、闘うこと)です。全部で2時間近いボリュームだったと思いますが観ていて面白かったです。スペイン語等の言葉がわからなくてもそれな りに楽しいと思いますよ。

ネットで調べた限りでは、日本でもこのモデルを試している団体が福島にあるようです。アジアの途上国にも、あるでしょうかね。

エル・システマ―音楽で貧困を救う南米ベネズエラの社会政策
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ベネズエラが荒れている

ベネズエラが大変なことになってきてますね。。去年の物価上昇率が56%なんだそうで、ラテンアメリカのワースト一位。原因はアメリカ(USA)のシェールガス革命だそうで、この調子でいくとキューバやエクアドルも影響受けるかも。もっとも、そうなるのは私が去った後でしょうが。

今月は学生のデモなどあり、鎮圧のために死者も出しているようだが、具体的な報道が見つけにくい。
http://edition.cnn.com/2014/02/22/world/americas/venezuela-socialism/

ここでは3人と言っている。

冒頭にも書いたが、背景には経済の悪化がある。チャベスが死んで一年近く、原油高の状況も変わりつつあるようです。
http://markethack.net/archives/51911860.html

さて、ベネズエラの悪い話ばかりじゃかわいそうなので、ひとついい話を。昨日友人にベネズエラの「エル・システマ」”El Sistema”のRP用DVDを借りました。案の定youtubeにもあったので紹介します。これは近年ベネズエラ政府が国際的に評価される数少ない事業のひとつです。具体的には、政府のお金を使って子どもに音楽教育をする、ということなのですが、特に貧困層の子どもを健全に育てるのに一役買っているのだと。楽器を練習するために家に持って帰ってもいいとか読んだことがある気がします。

下のリンクは1/10番目。全部で一時間ぐらいあります。