アブサヤフが新たにフィリピン人4名を拉致

12月20日に、また拉致があり、アブサヤフの犯行によるものだと見られている。場所はセレベス海(ミンダナオの南から南西)の中でスールーの近くで、フィリピンの漁船に乗っていた漁民が被害者だという。被害者の住所は南サンボアンガ州(南ラナオ州の隣り)。

(英語記事)
http://www.sunstar.com.ph/zamboanga/local-news/2016/12/21/4-filipino-fishermen-feared-kidnapped-abu-sayyaf-sulu-516280
http://www.japantimes.co.jp/news/2016/12/21/asia-pacific/abu-sayyaf-ransom-seeking-militants-believed-kidnapped-four-filipino-fishermen/

これで人質は合わせて以下の26名になるはずだが、フィリピン人はもう1名いるかもしれない(以前あるメディアで1名多く報告していて、その信ぴょう性の判断ができない)。

オランダ人 1名
ドイツ人 1名
韓国人 1名
マレーシア人 5名
ベトナム人 6名
インドネシア人 2名
フィリピン人 10名

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デュテルテが、サバ州の不法就労フィリピン人7000名の強制送還に合意

今回はアブサヤフ関連ではないけれど、すぐ近くの話題。

一週間前のニュースになるが、デュテルテ大統領がマレーシア政府とサバ州の不法就労フィリピン人7000名の強制送還で合意した、と報じられた。

Philippines, Malaysia To Deport 7,000 Illegal Pinoys From Sabah

http://www.gmanetwork.com/news/story/588420/news/pinoyabroad/duterte-confirms-deal-reached-for-deportation-of-7-000-illegal-pinoys-in-malaysia

サバ州の不法就労フィリピン人は昔からたくさんいて、ボートでフィリピンのスール―諸島の方からやってきては送還され、というのを繰り返しているとされる。

一方、マレーシアの合法外国人労働者はアジ研のレポート「マレーシアの外国人動労者」によれば、2013年時点で211万人、そのうちの約半数がインドネシア人であり、フィリピン人はトップ5にも入っていない。

上記レポート内には、不法就労者に関して興味深い記述があるので引用したい。

直近では、2011年10月から2014年1月まで違法労働者の恩赦・合法化プログラム(通称6Pプログラム)が実施され、130万人が申請、うち50万人が合法化され、33万人が国外退去となった。

そういうわけなので、今回デュテルテが合意した7000人は、このプログラム以降も不法就労となっていた者ということになる。どうせ送還されてもまた戻ってくるのだろう。