エクアドルの地震による被害状況(2016年4月22日)

El tiempoによればエクアドル沖の地震では、これまでに沿岸部で580人以上が亡くなっており、行方不明もまだ約150人ほどいます。

今回一番被害が大きい地方はエスメラルダス(エメラルドという意味)で、もともと貧しく治安も良くないと言われているところです。家屋の作りや医療設備等が簡素なだけでなく、防災の取り組みも行う余裕がなかったのではないかと思います。

日本はJICAがマイアミに備蓄している緊急援助用物資の供与を決めたそうです。1800万円相当だそう。

さて、熊本・大分の地震でも避難生活中に命を落とす人も見られていますが、新興国であるエクアドルで危機対応のまずさという人災にみまわれないことを願うばかりです。

ところでエクアドルに関して言えば、現在かなり独裁的な体制を築いているコレア大統領は、結局来年2月に行われる次の大統領選には出られないそうです。その代り、憲法改正をしたので21年に行われる次の次には出馬可能なのだとか。これがファイナルアンサーなのかどうなのか。

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ここのところの原油安について

この一週間で対ドルで円安が一気に進んでてびっくりなのですが、ついに来たか、といった感があります。

「ついに来たか」は原油にも言えて、先物の価格が急速に下がっているという(たとえば、こちらを参照

参照先の記事によれば、

今後の鍵を握るのは、11月27日のOPEC総会だ。ここで減産の方針が示されるかどうかが、相場を左右するだろう。

とのことなので、ちょっと注視してみたい。

原油が下がれば産油国以外の国の生活は豊かになるわけで国内で暮らす一般日本人的には円安よりもむしろ生活に直結しますからね。特に、車がないと不便な地方の場合。

逆に産油国、たとえば俺がつい最近まで住んでいたエクアドルなんかは、単に原油に支えられた好景気な感がアリアリなので、今のベネズエラみたいなハメになりかねない(ベネズエラは、アメリカがシェールガス革命によって原油を買わなくなってきているので経済が大混乱しています)。

ここ数年なかった動きなので、次の動きがかなり気になる次第です。

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エクアドルとタイの物価(2014年)

物価比較シリーズ。

今回はエクアドルの首都キトと、タイのバンコクを比べてみます。

一人あたりGDPではエクアドルが4000ドルちょい、タイが6000ドルぐらいですが、やはり人口規模が1500万と6000万の国であり、さらにタイには無数の外資系企業がインドシナ半島のハブとしての地の利を求めて進出しているなど、はっきり言って比べようがありません。

で、物価ですが、一般庶民またはバックパッカーの生活レベルでいくと、ざっとエクアドルはタイの2倍、ということでよいと思います。

たとえば500mの水ボトルがキトだと60円程度なところ、バンコクは30円。
屋台での食事も、キトだとランチが安くても200円からのところ、バンコクの屋台では麺、または一品とご飯で100円から。
おまけに服や靴、電化製品などはエクアドルの関税によって値段が日本よりも高い始末なので、やはりタイの二倍近くになってしまっています。

あとは、飛行機。エクアドルにはLCCは存在しないので、国内線でもかなり高く、やはり感覚的には2倍程度。国際線だとその差は2倍なんてもんじゃありません。

エクアドルが唯一価格競争で買っているのは、バナナの値段ぐらいじゃないでしょうか。。もとい、今回は他の野菜や果物は見てないのでわかりません、と正直に申し上げておきます。

実際問題としては品種がかなり違うので比較するのが難しいと思いますが、案外たいていの品でエクアドルが勝つかもしれません。ちなみに味ではマンゴーはタイの方が美味しい反面、ドラゴンフルーツはエクアドルの方が美味しい気がします。

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エンパワメント

前回の投稿で、勉強がなかなか順調に進んでいることを書いた。調子が良いということは自信につながる。自信があれば、当然のことながら良いパフォーマンスにつながり、そして良いパフォーマンスはさらなる自信につながる。

この好循環が好ましいのは言うまでもなく、何事も目標を立てて行動するときには、そうなるのが理想的だ。

にもかかわらず、実際の世界ではあの手この手を使って世の中が私たちの自信をなくそうと画策しているように思われるときがある。今日はそんな日だった。

不本意ながらエクアドルで歯医者に通うことになって、今日で通院4回目。当地での病院における経験については別途思うことも多々あるのだが、悪口のオンパレードになりそうなので控えておきたい。このエントリで伝えたいのは、そういうことではないのです。

この間のDELE対策で、自分のスペイン語力に自信がついてきた矢先、案の定、医者との会話は普通より難易度が高く、満足いくパフォーマンスを発揮できなかった。相手の言っていることはそれなりにわかるのだが、瞬時に反応できないとか、自分の返事は文法が間違っていたとか、反省点が多々あった。

あげくの果てには、医者と放射線技師の会話の中で、その医者が私のことを「スペイン語がちょっとわかる」という評価を下しているのを聞いた時には正直ヘコんだ。それにしても、事実はともかくとしても、なんで俺の前でそういう言い方をするんだろうか、この人は。

それでなくても、国を問わず病院というところは私たちを無力に感じさせる仕掛けが満点のところだ。まがりなりにも社会人として生きている私たちを、単なる「患者」としてしか扱わない。医者は患者がストレスを感じないように(麻酔などで)気を使っているのは理解できるのだが、それって根本的には別に人でなくてもかまわない「生物」に対して処置をしているだけではないか、と思えてしまう。治療を受けながら、この扱いは動物病院の犬と同じじゃないか、という気がした。

よく考えてみれば、一日中そんな仕事をしている人だからこそ、上述のような会話を患者の前で平気でできたんだと思う。俺に言わせれば、そんな環境では俺のスペイン語がパフォーマンスを発揮できるわけがない。話し相手がどんな態度で臨むかによって、コミュニケーションの質が変わるのは当然である。

そういう面からいうと、この医者が患者との対人関係においてやっていることは、エンパワメントの反対のディスエンパワメントである。接客業なんだから、治療の腕とはまた別の次元である対人関係でもぜひがんばってもらいたい、と思った。

そして、これを反面教師に、音楽やら語学やらを教えている俺は生徒をエンパワメントするために気を使っていこう、と思いを新たにしたのでした。

エクアドルの治安の比較

あんまり更新できていないにもかかわらず、年末の殺人ニュースのために、このブログの最近のアクセス数が激増してます。

たまにエクアドルが日本にメディアに取り上げられたかと思えば、むごい事件でした。もうこれで日本からのガラパゴス観光も数年は落ち込むでしょうね。。

さて、今日は治安について書きたいと思います。タイトルには「比較」と書きましたが数字を比べる気は毛頭ありません。生活実感としての比較です。

まず、今回の新婚夫婦がやられた手口、メディアでは直訳の「特急誘拐」という訳語が使われています。私としては「スピード誘拐」とか「短時間誘拐」の方がいいかと思います。
http://thepage.jp/detail/20140105-00000003-wordleaf

タクシーがグルになっているというのが特徴なので、流しのタクシーは危険です。こんな危険があるんなら、むしろ路線バスに乗った方がいいと思うのですがいかがでしょうか。

しかしながら、エクアドルの国中でこんな犯罪が起こっているわけではありません。世界中どこでも、悪人は大都市に集まってきます。なので、たとえばエクアドルならグアヤキルが一番リスク高いです。人口を反映して二番目はキトですが、キトでは最近はこの「スピード誘拐」は減ってきているようです(が、キトでも数年前にも日本人が誘拐されています)。

事件のあったグアヤキル、実は、独裁気味の現大統領コレアの出身地なのですが、はっきり言って治安最悪です。今回の事件をきっかけに政府が本気で浄化作戦をやってくれるようになることを願います。

とはいえ、エクアドルに限らず、日本では一般的に中南米は治安が悪いと評判ですよね。どのぐらい悪いか、私も自分で行ってみるまで実感がわかなかったのですが、1年3ヶ月経った現在の結論としては、

フィリピンよりよっぽど危ない。

まず、手口がえげつない。マフィアの組織力の差なのか、それともターゲットの層が違うからなのか。。

それから、アジア人の目立ち方がエクアドルみたいな南米の国だと半端ないです。当たり前ですが、目立つと、やはり狙われやすくなります。その上、一般的に中国人の評判が良くない(近年どっと増え、ビジネスで現地人と競合していて、しかも勝っている)ので、日本人もその延長線上で見られます。思っているほど「日本」を特別扱いしてくれません。移民の多かったペルーやブラジルでは違うかもしれませんが。

一方で、メキシコは特定地方を除けば、普通に旅行していてまったく問題なかったです。外国人観光客が多いのがなによりの証しです。行ってはいけないのは北部、それからメキシコシティの中のどえらくでかい市場(テピート)、あと、噂ではアカプルコも危ないらしいです。

ちなみにエクアドル国内だと、外務省のサイトに書いてますがコロンビア国境に近い方はダメとか、その程度です。それと今度のグアヤキルは、まあ事件後にわざわざ近寄る人はいないでしょう。私も、たぶん一度も行かずに終わるでしょう。リスクを冒していくほどの価値があるとは到底思えませんから。

ヤスニITTプロジェクトについて語ってみる

今エクアドルに住んでいますが、このブログではごくまれにしかエクアドルについて触れてきていません。が、前回ちょっとエクアドルについて書いてみたらアクセス数が伸びているので、もう一回別の話題で書いて様子をみてみたいと思います。

さて今回は、ヤスニITTプロジェクト。はっきり言って俺はこのプロジェクトに対して関心があった(ある)わけではないので特別な知識があるわけではありません。一傍観者として思うことを書きます。

まず、このプロジェクトの概要と、舞台となっているヤスニITT(ITTは地域の頭文字であって、情報技術のITとはなんの関係もありません)について。

UNDPのサイトに日本語で出ているドキュメントが、こちら↓
http://www.undp.or.jp/uploads/pdfs/133652577001.pdf

そういうわけなんですが、もうちょっと詳しく知りたいので他の記事を探していたら、ワードプレスのブログが出てきました。↓
エクアドル・ヤスニ国立公園について②

今の大統領であるコレアが、2007年に提唱して、2010年からUNDPが基金を管理して運営している、とのこと。で、2012年までは目標をクリアしてきたようですが、2013年は無理そう、というわけ。

最近のニュースが、こちら↓
http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887324593704579013230202063294.html

そもそもなんで寄付が集まらないかというと、一貫性のないエクアドル政府の政策の実績によるというのは明白。寄付集めるだけ集めておいて、次の大統領になったら簡単に方針を撤回して、開発を始めちゃうんじゃないの?と疑う人は多いはず。
だいたい今の経済だって、ドル化経済なのに利率が落ち着かないのはカントリーリスクがあると評価されているからです。この前も書きましたが、日本の学者の中には、いざとなったらまた自国通貨を復活させる政策をとるんじゃないのか、という人もいます。

そんな国家なので、私は上のニュースのように代替案を検討する、ということが脅しでなくて実行に移ったとしても全然驚きません。

結局は信用の問題だと思うのです。これはソーシャル・キャピタルです。数年で回復するようなもんじゃないでしょう。

エクアドル経済を語ってみる

もうすぐエクアドルに来て1年。ただの旅行者だったら通過するだけの国、ガラパゴスを除けばせいぜい3日ぐらいしか滞在しないだろうし、山登りの方々は山以外にはやっぱり3日ぐらいしか滞在しないだろうこの国に、1年。しかも、隣国に行く許可はもらえないので、俺にとっては島国状態(ちなみに現地人はフツーに国境を越えられます)。

そういうわけで、ほとんどの日本人はこの国の経済が云々とかいちいち考えないと思うところ、俺はかれこれ一年近くいるし、その間に当地の友人もそれなりにできたし、その上定期預金とかしているし、なんとなく今後の経済の動向は気になるところであります。

さて、中南米はこの傾向が強いらしいのですが、エクアドルの現政権もバラマキ型のポピュリストと呼ばれています。何をしているかというと、まずバラマキの部分では「格差の是正」を掲げて生活保護みたいな感じの給付をしたりというのが典型ですが、それ以外にも関税を高くして国内産業を保護したり、最低賃金を年々上げたりしています(今は手取りで月312ドル、社会保障も入れると380ドルぐらい)。

一番目立つのは公共事業による雇用の創出なんですが、これが目先の経済発展を狙って財政赤字を増やしているのが問題とされています。たとえば先日承認された今年度の予算だと、歳入が250億ドルなのに歳出が300億ドル、かなりの赤です。しかも、エクアドルは貿易収支も赤字なので、双子の赤字です。

次にポピュリストの部分では、たとえば石油会社の国有化やら外資企業を追い出すようなことをやってみせたり、それから反米を掲げて強気なことをやっています。最も最近では、7月でアメリカの特恵関税の制度が終わりましたが、元CIAのスノーデンの絡みもありこの更新を「ゆすりに使っている」として交渉すらしませんでした。とはいえ、下の記事によると2012年のアメリカ向けの輸出は60億ドルだったらしいから、これが大幅に減ると痛い目を見るのは自分なのでは、と思えてなりません。実際にはどのぐらい打撃を受けるんでしょうか。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM27017_X20C13A6EB1000/

今のエクアドルはアメリカはもちろん、アメリカの息がかかっているとしているIMFと世銀、米州開発銀行からも融資を受けようとしないそうで、そうすると融資する先って中国と、あとはベネズエラらへんしか残っていない感じです。実際には中国べったりに見えます。大型の公共事業はほとんど中国が融資しているんじゃないでしょうか。

貿易赤字を食い止めるためには輸入を減らすか輸出を伸ばすかしかないです。輸出では、石油の精製能力を増やすためにパシフィコ製油所(120億ドルのプロジェクト)を作っているところだが、これも合弁相手はベネズエラと中国。エクアドル国民は身近にいる中国人移民しか印象にないので偉そうに「チノ、チノ」言っていますが、実際のところエクアドル経済は既に中国さま様です。

財政赤字の方は、まずエクアドルは海外向けに国債を発行できません。というのも、現政権の過去の実績等(グローバル債を支払い能力があるのにデフォルトにした)によって、格付けが低すぎるから。そして債務の方も、既に目一杯借りている状態。

日本の一部の学者は、状況いかんによっては、今後エクアドルがドル通貨を辞めて再び自国通貨に戻る可能性を指摘しているけれども、俺はそんなことできるはずがないと思っています。ドル化したのは既にそうなりかかっていたのを追認しただけだったけれども、これから自国通貨に切り替えるなんてどこの国もやったことないし、そんなのやってまたハイパーインフレのリスクを背負い込むなんて馬鹿げていると思う。

ま、とりあえ現在は内需拡大型の政策によって順調に経済が回っているように見えるので、エクアドルの一般人は誰も先行きを心配しているようには見えないです。だからこそポピュリスト型政治というんでしょうが。そもそもメディアはそういう問題提起をしたりするようにはできていないっぽいのですが、その上大学も権力追従型だとすると、そうなるとオピニオンリーダーが不在というわけでしょうか。

自分の回りのエクアドル人がそういう話を一切しないのが不気味です。単に、暗い話を一外国人である俺にしないだけなのでしょうか。。