ブラジルポルトガル語の運転免許証とCertidão de prontuário do condutorの訳語について

ブラジルの運転免許の制度は2008年に新しくなり、現在のブラジル運転免許証は”Carteira Nacional de Habilitação” 、略してCNH.と呼ばれている(ちなみに、以前のものは PGUと呼ばれていた)。一般的には運転免許証は”carteira de motorista”とも呼ばれている(英語版ウィキペディア記事はこちら)。

それに関連して、記録や経歴をポルトガル語では”prontuário”というらしく、スペイン語とは呼び方が違ってわかりづらい。日本でいう運転記録証明書や運転経歴証明書にあたるものは”Certidão de prontuário do condutor”と呼ばれている。

(参考:下記はミナスジェライス州のDETRAN(交通局)のウェブサイト)
https://www.detran.mg.gov.br/habilitacao/prontuario

一方、ポルトガルでは運転免許証は”carta de condução“という名前で、運転経歴証明書的なものは”certidão do registo de infrações do condutor (RIC) “という(直訳すると、「運転者の違反登録の証明」といったところか)。

スペイン語でも国によってこの書類の名前は違っていて、例えば

ウルグアイでは”Certificado de Antecedentes de Conductor”(直訳は、運転者の前歴の証明書)
https://tramites.imcanelones.gub.uy/tramites/certificado-de-antecedentes-de-conductor

チリでは、”Hoja de vida del conductor”(運転者人生のシートあるいは紙)
https://www.chileatiende.gob.cl/fichas/ver/13661

ペルーでは”Certificación de Récord de Conductor o Récord del Vehículo de Motor”(運転者記録証明)

といった具合。いろいろ違って大変だ。

Duolingoでポルトガル語を練習中

数年前と比べて、オンラインで外国語が学べるサイトが非常に増えている。むろん、単に解説が載せてるページであれば以前からあった。
最近増えているな、と特に感じるのが特に欧米系メジャー言語。有料のものも多いが、無料でも複数見つかる。

一年ほど前に登録して全く試していないサービスがいくつかあるのだが、今回は”Duolingo”の創設者の記事を読んで興味が湧いた。これ↓
http://wired.jp/2012/09/20/translate-the-web/

なぜかグアテマラ出身というのも面白い。TEDでのスピーチは英語だが、喋りも面白い。

曰く、外国語を学んでいる間にウェブを翻訳してしまう、というのがコンセプトだそう。発想が天才的。

で、物は試しと思って、英語でポルトガル語を練習することにした。コース自体は日本語でのもあったようなのだが、日本語訳はおかしかったら嫌だな、と思って英語にしておいた。他にも、統語構造がより近い外国語でターゲット言語を勉強する方法がいいと俺は信じている。

さて、とりあえず一週間ほど続けてみての感想。

1) 本当はブラジル・ポルトガル語がいいところ、現状、どっちのポルトガル語をやっているか判然としない。
2) バーチャルキーボードだとタイマー付き課題がめちゃ難しい。
3) 翻訳は上手になるかもしれんが、これで話せるようになるとはさっぱり思われない。
4) ゲーミフィケーション(ゲーム化)の結果、「お勉強」的な要素はたしかに減ったかもしれないが、レベル上げに熱中してしまい、単語を覚えるのとかどうでもいい気持ちになってしまう。

ということで、これにたくさん時間を費やすなら、外国語学習のためにはもっと他にいい勉強の仕方があると思う。単語帳にフレーズを書いて丸暗記する、とか。ま、そういうのが苦手な人のためのゲーミフィケーションなのかもしれませんが。

ところで、wired.jpに「 外国語の学習に役立つオンラインツール6つ」という記事があって、そこで紹介されていたサービスをほとんど聴いたことがなかったのでメモしておく。
http://wired.jp/2014/06/02/online-leaning/

まず、
https://www.fluentify.com/
は、現在のところ日本語話者に対応していない。

https://www.tandemexchange.com/
は、mixxerとかmylanguageexchange.comとよく似ているが、サービス内容自体はより親切ぽい。が、結局この手のサイトはユーザー数がすべて。

http://lingua.ly/
は、他のことをしている間にもちょこっと語学学習ができるように、との工夫だそう。なんだかな。

http://www.babbel.com/?locale=en
は有料。ということでチャレンジすらしません。

外国語学習をサポートするサービスは他にもいくつかこれから試しそうと思っているのがあるので、また改めて軽くレビューしたいと思います。

サボンかハボンか

チャバカノ語や、タガログ語に入っているスペイン語、ポルトガル語について考えるときには、当時どんな言葉が使われていたのかを考えなくてはならない。
現代スペイン語や現代ポルトガル語とは違う場合があるはず、というか違うに違いない。ましてや中南米のスペイン語・ポルトガル語とはさらに差があるはずだ。

これを勉強していくのはけっこう大変。せっかく勉強しても、中途半端な知識は逆に邪魔になる。たとえば、接続法未来形は、植民地時代には既に会話では使用されていなかったらしい、とか。

しかしながら、これはこれで非常に興味深い。yahoo answerだったと思うのだが、一例を引用。

「*完了形のhe, has, haと未来形のé, ás, áと似ているのはどういう関係があるのですか?
*なぜ不定詞にhaberの活用形がくっつくことで未来形をあらわすのだろうと思った。どうしてこうなったですか?

→haber
は中世スペイン語では「持っている」という意味でした。そこ
で、たとえば、comer heならば「食べることを持っている」
→「食べることになっている」という意味になり、それが「食べるだろう」と
いう意味に変わりました。古いスペイン語(中世)では
comerとeが離れて書かれていることがありました。」

おもしろいですねー。これと、チャバカノ語の未然形に出てくる”ay” との関連は、たしかLipskiが指摘していたと思うけれども、どういうことなのか調べてみたい。

他には語彙の部分で、チャバカノ語には昔のスペイン語の名残じゃないかと思うものがいくつかある。
1) virar
俺の知っているスペイン語では”venir”で表すところに、チャバカノ語では”virar”が出てくる。今のスペイン語ではvirarは曲がるだと思うので、ちょっと意味が変わっているようだ。

2)サボンとハボン
俺の知っているスペイン語では石けんは”jabon”なのに、タガログ語では”sabon”。これも昔はsabonだったよう。

3)tapos(タガログ語)と apos(ポルトガル語)
これは偶然かもしれないが、「後」という意味の単語でtapos(タガログ語)と apos(ポルトガル語)が非常に似ている。もしかしたらスペイン語にも以前はaposがあったのではないか、これも調べてみたい。

そんな感じでスペイン語・ポルトガル語をもっとやれば、いろいろと見えてくる世界があると思う。あと一年、できるところまでこの2言語を勉強していきたい。

ネットでブラジル・ポルトガル語

年末頃から、ちょっと変わった実験をしています。

広義のEラーニングの中で、語学学習に関して、教育工学で”CALL (Computer-Assisted Language Learning)”という学術概念があります。いろんな手法がありえると思うのですが、ようはパソコンを使った語学学習のことだと思われます。

私はネットで語学を学ぶということに対してかなりの興味を持っているのですが、今の水準の無料ツールを使って「ネットだけで学ぶ」ことで果たして身につくだろうか、というのが今やっている実験の内容です。

対象は、ブラジル・ポルトガル語。現在メインで使っているのは”livemocha”です。
(注:livemochaはロゼッタストーンに買収されたあと、2016年にサービスを終了しました)

ブラジル・ポルトガル語を選んでいるのはもちろんブラジルに旅行したいからですが、その他に利点として、

1) 既習言語であるスペイン語に近い(発音や文法で障害が少ないはず)
2) ブラジル人にはネット上で暇をつぶしている人が多いはず

という2つの要因を考慮しています。仮説としては、ネットで外国語学習をする際に必要となる能力というかテクニックがあるはずだ、と考えていて、それが何なのかをやりながら探っていこうとしています。

ネット時代は多言語時代でもある、と私は考えます。原理上は世界の人とリアルタイムでコミュニケーションがとれるのですが、障害のひとつに言葉の問題があります。以前と違う点として、リアルタイムだからこそ、悠長に考えたり翻訳している時間はないのです。そして、他にコミュニケーションをとれる人が増えれば増えるほど、「あなた」とコミュニケーションを取らなければならない理由が少なくなります。他の人でなく「あなた」とコミュニケーションをとりたくなる「何か」が必要になるのではないでしょうか。

この時代、世界には同じく外国語学習に燃えている人が増えているんじゃないかと思われます。参考までにとあるアメリカ人の方の記事をどうぞ。日本語です。

「10ヶ国語を話す人の外国語学習法」
http://bizex.goo.ne.jp/column/ip_27/142/875/