フィリピンで結婚して妻が日本行きビザをとるまでの手続きに手間取った話

レッドリボン
日本に一度も行ったことのないフィリピン人女性と結婚し、その後妻が日本の配偶者ビザをとって入国するまでの話。
フィリピンで結婚する方がスピード早いと聞いたのでやってみたが、結果、、本当に早かったのかよくわからない。詳細は以下で。

以下、こなした一連の手続きを順を追って振り返ってみる。必要書類のメモもつけるが、もし参考にする場合は自己責任でお願いします。ちなみに妻はフィリピンの地方出身です。

フィリピンで結婚する

必要な物1:日本人の独身証明
日本人の戸籍謄本、結婚相手のフィリピン人の出生証明をそろえて マニラ、セブ、ダバオの日本領事館で取得。マニラだと翌日受け取り。

必要な物2:フィリピン人の独身証明
PSA(旧NSO)=統計局で取得。即日取得できるが、朝早く行かないとかなり並ぶかもしれない。統計局自体は全国にある。

必要な物3:婚姻許可
市(町)役所に上記1,2の書類をそろえて申請したあと、10日(たしか)掲示して反対する人がいないか確認したあとに発行される。これはおそらくカトリックの伝統的なやり方。かつ、その間にバランガイホールで行われているセミナーに夫婦そろって参加して、受講証を入手しておかなければならない。このセミナー受講は法律で定められている要件だが、内容はない。講師はソーシャルワーカー。

必要なこと4:挙式(婚姻契約をする)の予約
普通は教会婚か市民婚(いわゆる”civil”)。市民婚の場合、裁判所でやるか式場を借りてやるかなどバリエーションがあるが、とにかく裁判官を予約しないとならない。婚姻契約時には証人(たしか2名以上)の署名が必要。また、新婦がかなり若い(18とか)場合は親の承諾も必要。

フィリピンでの結婚を日本に届け出る

必要なこと5:PSAに届ける
教会婚の場合はよくわからないが、市民婚では結婚した後に婚姻契約書=婚姻証明書を裁判官の事務所にとりに行って自分で役所だかPSAに持って行った。その後、PSAの方でデータベースに登録されるまでに2週間ぐらいかかった。

必要なこと6:PSAで婚姻証明書を発行してもらう(2通)
データベースに登録されていれば、即日で発行してもらえる。
この時点で、日本用の婚姻届を在フィリピン日本領事館に提出することも可能。ただしその場合は日本の戸籍に反映されるまでに2か月ぐらいかかるらしい。
どのみち下の手順を踏まないと日本で入管に提出する書類が整わないので、私は日本に帰って直接婚姻を届け出ることにした。

必要なこと7:婚姻届けをマニラのDFA(外務省)で認証(authentification)してもらう(1通または2通)
この外務省認証は赤いリボンがついているから別名レッドリボン(red ribbon)という名前。入管に出すときに必要な他、一部の日本の役所では婚姻届けに添付する婚姻証明書もレッドリボン付のものを要求される。なので2通あれば安心(ちなみに、婚姻届はどこの役所に出してもよいので、もしレッドリボンを要求されたら他の役所で届けを出すことにする、という選択肢もある。)

レッドリボンはマニラでしか発行してくれないので、地方に住んでいる場合はマニラに住む友人などを代理人とするか、あるいは業者(参照)に有料でやってもらうかしなければならない。本人が行くとエクスプレスで翌日受け取り。代理人でも本人が行くのと同じで早いが、委任状と認証してもらうPSA婚姻証明書を送らなければならない。業者に頼むと一週間から10日程度の時間がかかる。手続きについては、以下の英語ブログなどが参考になる。
http://momlene.com/dfa-authentication-procedure-in-s/
http://worldinmythoughts.blogspot.jp/2013/07/guide-for-dfa-authentication-of-your.html

必要なこと8:日本の役所で婚姻届けを出す。
PSA婚姻証明書(上述のように自治体によってはDFA認証=レッドリボンを求めるところもある)と出生証明(実際のところ必要な個人情報はすべて婚姻証明書に入っているので、自治体によってはいらないと言われる可能性もある。ちなみに出生証明はレッドリボン不要)を添付して提出。証人欄は空白でOK.
なお本籍地の役所以外で出す場合は、日本人の戸籍謄本も必要。

在留資格認定証明書(いわゆる”Eligibility”)の申請

必要なこと9:日本人配偶者が書類を作成し、管轄の入管に持参して提出(有料で行政書士に依頼することもできる)。
入管で指定されている書類として写真付き申請書や身元保証書、質問書、結婚相手の日本人の(非)課税証明、日本人の戸籍謄本(婚姻の事実が記載されるまでに数日~1週間かかる。その記載のない戸籍謄本の場合、婚姻届け受理証明書も添える。ただし、後日入管から連絡がきて、新しい戸籍謄本を送るように指示される可能性が高い)、フィリピン人の出生証明、レッドリボン付き婚姻証明書、スナップ写真に代表される交際を証明する諸々の書類を添付して提出。写真はいろいろな時期と場面がよさそう。また、交際の経緯は手書きである必要はないので「別紙参照」として、ワードで作成した。

交際を説明する添付書類は多ければ多いほどよい、という発想でいろいろ付ければよい。結婚相手の日本人の渡航歴証明のためのチケット控えや、居住していた証明として家賃や公共料金の領収証などなど、必要書類を「何のために添付するか」も明記してつけること。

また、申請前に海外にいたために(非)課税証明書が取得できない場合、銀行の預金残高(入管インフォメーションセンターでは残高証明書でなく通帳コピーでよいと言われた)、親の課税証明書、自分の内定証明書や在職証明書などを代わりにつける。とにかく、配偶者が日本に来た時に金銭的に困ることがないことを納得させられればよい。

申請者のパスポートが未取得の場合、申請書内のパスポート番号の欄は「なし」でよい。

パスポートの名前変更&配偶者セミナー

必要なこと10:フィリピン人配偶者が、マニラかセブでCFOのセミナーを受ける
在留資格認定証明書の申請をしている間に、配偶者であるフィリピン人はパスポート上の名前を変更したり、配偶者セミナーを受けたりしなければならない。
フィリピンでは女性が結婚したら姓が変わるが、男性は変わらない(男性のことについてはよくわからないので、もしかしたら例外はあるかもしれない)。

これまた法律により、海外に行く配偶者向けのセミナーが義務付けられている。ウェブサイト(cfo.gov.ph)で予約して、渡航前にマニラかセブでセミナーを受けておかなければならない。セミナーは半日程度。

また、結婚してからパスポートを新たに作る場合は、その際に上記セミナー受講証を見せないといけない。ちなみにパスポートを作るのは、エクスプレスで2週間程度
の時間が必要。

ビザ申請

在留資格認定証明書がとれたら、それをフィリピンに送り、ようやく在マニラ日本大使館でビザ申請。ビザ申請は大使館指定の旅行代理店を経由しないと受け付けない仕組みになっている。地方に住んでいる人はその旅行代理店にパスポートと在留資格認定証明書、申請書等を送らなければならない。ビザが出るまでの日数は10日程度といわれている(ただし私たちの場合は1カ月近くかかった)。

指定の旅行代理店は在フィリピン日本大使館のウェブサイトに一覧が載っている。老舗のひとつ「フレンドシップツアーズ」については本ブログ「マニラ岩崎さん殺害で容疑者を書類送検」および「マニラの岩崎さん殺害の犯人が逮捕されていた件」も参照されたい。

そしてようやく入国

上記のうんざりするような手続きと、結婚してから4か月程度の時間を経たのち、ようやく来日する準備がすべて整う。もし在留資格認定証明書かビザがおりなかったら、再び書類をそろえて申請するはめになるのでプラス3,4カ月見込まなければならない。

そのほか

・フィリピン人配偶者に未成年の連れ子がいる場合、一緒に在留資格認定証明書の申請ができる。その場合あわせて一件となるので、提出書類の共通している部分は省略できる。なお、連れ子は「定住者」として申請。
・先にビザ申請して日本に入国し、後で在留資格認定証明書申請を行って通れば日本国内で「日本人の配偶者等」在留資格に切り替え、という方法もあるらしい。とはいえ滞在期間中に在留資格認定証明書が出るとも限らないので、冒険ではある。また、このリンク先(参照)によれば短期からの切り替えは可能だが「正規の手続き」ではない、とある。

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買ってはいけないタガログ語の本

フィリピン人もわからないような単語がたくさん出てくる。

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おそらく単に古臭い単語が多い、ということだと思うが。

タガログ語は書き言葉の伝統があまりないので(主に話し言葉として使われるので)、日本語だと使いそうな語彙でもタガログ語では馴染まないものも多々ある。ようは、小難しい言葉は英単語を使ったり、文章まるごと英語で言ってしまったりするわけ。小難しい言葉を使う人たちは当然かなり英語ができる人たちだから。社会言語学ではこういう、ある社会における言語の力関係をダイグロシアといいます。

セブアノ語などの地方語は、さらに一段階下とみなされ、タガログ語よりも一段と書き言葉とその規則がないです。具体的には、タガログ語ならまだ学校の科目で「フィリピノ(フィリピン語)」があってテストもあるけど、地方語にはそれがない。基準となるものがないから、言葉の変化がすごく早いです。

最後に、個人的なアドバイスですが、単語の暗記よりはフレーズの暗記の方が効率的です。共起しやすい単語(たとえば「~語」+「話す」)を一緒に覚えておけば文法理解も進むし会話のときにスムーズに出てきやすいからです。この「共起」のことは、「コロケーション」とも言います。
おすすめはこのシリーズ(多言語で出てます)。

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フィリピンの某大学で日本語を教えたりしていた私の、言語交換を成功させるための7つの気配り

talk

日本語を教えるスキルの一部は、実はコミュニケーション全般に応用の効くもので、ようは「聞き取りやすく、わかりやすく話す」です。自分の話しているのがどう聞こえるのかは、録音してみれば簡単にわかります。ということは、練習も簡単にできるということです(やる気さえあれば)。

さて、私は日本語教師をオンラインで続けていますが、オンラインでは一対一なので、学校のような教授法スタイルは不適です。チューターとして必要な能力は、柔軟性だと日々感じています。
能力とは、知識と技能。知識は座学で勉強して身に付きますが、技能は実際にやってみないとできるようになりません。それに「できる、できない」というのはオンかオフではなく、程度の問題です。

さて以下では、日本語学習者と言語交換(ランゲージエクスチェンジ)するとき、または単に日本語初級者と会話するときの方法について7つの提案です。
完璧である必要はありませんが、心得として知っておいて損はないと思います。ただ、もっとも大事なことは、話していて面白いと相手に思ってもらえること。それに比べれば、ここに書いてあるのは表面的テクニックにすぎません。

1. ゆっくりはっきり話す

たとえ活舌がよくでも、「えー」とか「あー」とかがあまりに多いと話がわかりづらくなります。テレビの人では、池上彰とか林先生なんかが私の理想です。

2. 単純な語彙と構文、話題を選んで話す

単純な語彙とは、一般的には熟語や漢語(漢字2文字以上の言葉)を減らして、和語を使うということで、例えば「憤慨する」の代わりに「怒る」を使う、など。
ちなみに中国人が相手なら、チャット(筆談)では熟語、漢語はかなり使えます。韓国人は世代によります。

次に単純な構文とは、たとえば「昨日電話に出られなかったのは、子供が私を必要としていて充電する暇さえなかったからです」というかわりに、「昨日は忙しくて電話できなかった」というようなことです。
まわりくどい表現を避ける、ということです。そして、話題を選ぶとは、日本人しか知らないようなはやりの言葉や芸能ネタとかからの引用などを避けることです。

3. 通じなかったとき、言い換えの前にもう一度繰り返して言ってあげる

よかれと思って他の言葉で言い換えてあげても、かえってわけわからなくなる場合が多々あります。単純に聞き取れなかっただけかもしれないので、まずは同じセリフをもう一度言ってあげましょう。

4. 質問は答えやすいものを

「はい、いいえ」で答えられるように聞く(「どうして」や「どう思うか」は聞かない)。そして、相手が知っていることを聞くのがいい答えを得る近道です。

5. 相手が話すのを待つ

相手のペースに合わせてください。イライラは禁物。

6. 相手の言い間違いの指摘はほどほどに

会話の流れを折らないようにしましょう。バカにするのは厳禁。ジョークのつもりでも相手は傷つくことがあります。自分だったらどう感じるか、と考えてみればわかることです。

7. 講義をしないように

これは特に言語交換の場合です。学習者が話すこと(アウトプット)が大切です。言い換えると、相手に話させること。ネイティブが一方的に話すのを聞くだけなら、テレビやyoutubeでいいのです。

以上です。逆に自分が外国語を習っているのだったら、特に初心者だったら、上記が比較的できている人を選ぶとやりやすいです。
コミュニケーションが成り立たないときは片方が悪いのでなく、相手も悪いです。初心者だからと言って遠慮することなく、相手が悪い!と言っていいのです。

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日本語対応手話(シムコム)でなく日本手話が学べる教室リスト(一覧)

2月2日の朝日新聞に「音のない世界に生きて」と題した早瀬憲太郎さんのインタビュー記事が掲載され、冒頭から

手話を言語として認める「手話言語法」の制定を求める機運が高まっている

と始まっている。まさかミスリードを狙ったわけではないだろうが、「手話はひとつ」と思わせる原因になりかねない。そもそも、法律で改めて手話を言語として認める必要などなく、日本において必要ありそうなのは「日本手話を日本の国語のひとつに」ということだけである。

手話に関する思い込み

「手話」は一般的に思われているのと実態が違うのでいちいち説明しないと始まらない。まず、身振りは「ジェスチャー」と「手話」に区され、「手話(sign language)」は文法があり、抽象的概念を表せるもののみを言う。次に、手話は世界中でわりとバラバラで、日本国内では音声言語である日本語とは系統的に別モノである「日本手話」が、ろう者の間で一般的に使われている。

ただし、音声言語である日本語の文法に手話単語を当てはめた「日本語対応手話(シムコム)」というものもあり、これが話をややこしくする。日本語対応手話は、言ってみればピジン言語のようなもので、そのネイティブ話者はいない(対応手話は中途失聴者に好まれるとされる)。具体的な差は「日本手話と日本語対応手話(手指日本語)」木村晴美(2011)に詳しいが、素人でも簡単に対応手話は見分けられる。話者が「非手指動作(NMS, non-manual signals)」と呼ばれる顔の表情変化などを文法的に使っているようなら、それは対応手話ではなく、(日本)手話である。

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そして新しく日本手話を勉強する人にとって面倒なのは、自治体主導の行事の手話通訳などは、日本語対応手話の場合が多く、社会福祉協議会のやっている「手話教室」や、「手話サークル」で教えるのも、大半が日本語対応手話ということ。ようは、日本手話へのアクセスは意外と難しいということ。

教室リスト

ではようやく表題。東京でのリストはNPO法人手話教師センターで見ることができる。

おそらく地方では日本手話教室を探すのはまだまだ難しいのではないかと思われる。ちなみに上のリストに載っているソフトバンクCSRの教室は大阪もある。講座料金はパッと見る限り、1時間当たりにすると1000円から2000円の間ぐらい。大半が平日のようなのがちょっと残念ではある。

自宅で予習として独学するには、最近は書籍がいくつも出ているが、動画なら無料。個人的には、手話を学ぶなら動画で学ぶ方が絶対に良いと思う。たとえば以下のページは書籍版「日本手話の仕組み練習帳DVD」に対応している↓

「日本手話の仕組み練習帳DVD」動画
http://www.bbed.org/com/workbook/

手話を言語と言うのなら
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中国語、半年のネット独学でHSK4レベルになった話

中国語をちゃんと勉強したかったら中国とか台湾とかに行くのが一番いいのがもちろんですが、いろんな事情でそれができない人もいっぱいいます。では、留学なしでどこまでいけるか、ちょっとやってみました。前回(「11ヵ国語目は中国語、無料でも学習しやすい言語」)の続きです。

結果

半年の独習によって、以前はほぼHSK1と2の間程度だった中国語が、HSK4レベルまで伸びました(HSKのウェブサイトによれば、HSK4はCEFRでいうところの中上級・B2相当だそうです)。スペイン語のときは、ここまでくるのに現地に住んで1年半ほどかかりました。漢字のある中国語でなければ、こんなに早くは上達しなかったでしょう。

以下、やり方メモを残しておきますので、学習進度の目安にしてみてください。

1.投入

定職がなかったのもあり、だいたい一日3時間程度は自習に費やせたと思います。

2.方法

下記の組み合わせ。

自作の単語&フレーズ帳 .. 1,2時間程度
アンドロイドアプリ .. 1,2時間程度

hsk対策アプリはリスニングに最適
↑リスニング練習に必須だったアプリはフリーでも中身が充実しています。

単語帳作成にあたっては、
どんと来い dokochina.com/
サーチナ www.searchina.net/
で文法を勉強しながらフレーズの複写を行いました。

なお、単語&フレーズ帳に項目番号を振り続けていたところ、半年で2000程度でした。単語数だと1500ぐらいじゃないでしょうか。

3.感想

一日3時間というのはけっこうな投資ですので、片手間にやるには相当しんどいだろうと思います。しかし効果は2ヶ月後ぐらいには自覚できるようになり、モチベーションが上がって病みつきになります。

しかしその後、4ヶ月経ったあたりから疲れあるいはマンネリが始まりました。惰性で続けましたが、思い切ってしばらく休みを入れるというのもアリだったかも。

ところで白状しますと、今回はまったく会話練習を入れなかったので半年経った今でも会話はできません(リスニングは可)。並行して、あるいは5ヶ月目あたりからitalkiなどでマンツーマン会話をやっておけば、モチベーションも維持できてもっと良かったかもしれません。

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duolingoでベトナム語コースをやってみた

1. マイナー言語学習にも使える無料アプリ

外国語学習のアプリでは異例の100万超ダウンロード数を持つ無料アプリ”duolingo(デュオリンゴ)”は、グアテマラ出身アメリカ人の学者ルイス・フォン・アンが作ったもので、最新のテクノロジーを駆使しているだけでなく、開発経緯も面白い(参考までにここに「naverまとめ」のリンクを張っておく)

俺も既にエスペラントやブラジルポルトガル語のコースを試してきたが、無料アプリなのに語彙だけでなく言語自体が体系的に学べるというのは確かに他に例がなく、評価している。語彙を強化するアプリとは違う魅力がある。

ところで”duolingo”で学べる言語はどんどん追加されているが、インターフェイスの言語設定によって学べるコースが異なり、その数は(当然ながら)英語に設定すると一番多くなる。インターフェイスが英語ということは必然的に「英語⇔学習言語」の翻訳作業をしなければいけなくなるのだが、どのみち学ぶのは初級文法なので英語自体はそんなにできなくても不自由は少ない。

英語版のduolingoで学べるマイナー言語はポーランド語やらスロベニア語やらいろいろあるが、去年追加されたもののひとつにベトナム語がある。アジア系言語はduolingoでも珍しい上に、ベトナム語というのは無料アプリで学習できる選択肢が少ないので重宝する。なので、私もやってみることにした。ちなみに私のベトナム語歴は、その昔ピンズラーを10課ぐらいまでやった上にオンラインレッスンを4回受けてみた程度です。

2. 発音記号は後回し

いくつかのユニットをクリアして確信したのは、ベトナム語キーボードを入れなくてもプレイできるということ。発音記号なしで入力しても答えの合否判定で大目に見てくれるし、ベトナム語に特徴的な”D”に横線が入った”Đ, đ”も、”D, d”で許してくれる。ということは、とりあえずは文字や発音記号を覚えなくてもだいたいの綴りさえわかっていれば先に進めるわけだ。これはありがたい。

PC上だと練習に進む前に新しい語彙や文法の説明が見られるのに対して、スマホアプリ上だとそれらがどこにあるのかわからず、そのため練習にいきなり新しい単語が説明なしに出て難しく感じる人もいると思う。しかし、これをぜひ逆手にとって、問題文の中から類推したりトライ&エラーをしながら自分で答えを探し出してもらいたい。というのも、説明書を読まずに新しい機械を触ったり、ゲームをプレイするのとなんら変わらないからだ。

3. duolingoでのベトナム語の勉強の仕方(の提案)

duolingo上では、とりあえずベトナム語の文法に慣れることを最大の目標にしてどんどん進んでいくのがよいと私は思う。単語は、重要でないものがけっこうたくさんあるので全部覚える必要はないし、上述のようにまずはスペルをおおまかに覚えるだけにして発音記号も無視すれば、進度は飛躍的に上がる。発音練習も後回しにしておいた方が結局長続きすると思う(それでも始める前に一通り入門書に目を通しておくと効率は上がりそう)。その上で、おそらく全部クリアしてもベトナム語を話せるようにはならないだろうが、ある程度進んだ段階で入門書に本格的に取り組むようにすれば、かなりスムーズに頭に入るはず。

とはいえ、では果たしてduolingoオンリーでベトナム語がどこまでできるようになるか、俺も実験的にやってみることにして、またしばらく経ったら報告しよう。ではでは。

フィリピンのクリスマス「パスコ」、「アギナルド」、「ノベナ」

フィリピンのクリスマスは「パスコ」と呼ばれますが、”pascua”は他の国では「イースター」の意味で使われると、昔、「なんでパスコがクリスマスなのか」という記事で書きました。その中で、少なくとも中南米では”pascua”はキリストの「生誕」を意味し、クリスマスも含まれるということを書きました。たとえば”Pan de pascua”はチリのクリスマスに食べられる特別なパンです。

ちなみにタガログ語で”pasko”を動詞にした”mamasko, namamasko, namasko”はそれぞれ「クリスマスを祝う、祝っている、祝った」というような意味で、祝う事は”pamasko”。道端では、「クリスマスだからお金を恵んでちょうだい」というような意味でも使われていますが、これはたいてい子どもたちがクリスマス・キャロルを歌いながら家々を訪問する「カロリング(caroling)」のときに聞かれます。カロリングの伝統は、アメリカの影響が強いのではと思います。

クリスマスのときにこのようにお金をあげることは、「アギナルド」と呼ばれます。日本語で説明する際に「クリスマスのときにあげるお年玉」と書いている人もいます。一方、中南米では「アギナルド」は今ではクリスマスの際に支払われる給料のボーナスで、特に一カ月分のものは「13カ月目の給料」という呼ばれ方をします。フィリピンでも法律によって”13th month pay”が保障されていますが、「アギナルド」とは区別されています。ちなみに「アギナルド」の起源についてはスペイン語のウィキペディアに項目があります(参照)。意訳すると「もともとはクリスマスのときに渡すチップ」とされていますので、現在のフィリピンで使われている「アギナルド」の意味にかなり近いと言えるでしょう。

ところでフィリピンで有名な「アギナルド」には、フィリピン革命で初代大統領になった「エミリオ・アギナルド」もいますが、彼はその後香港に亡命し、けっこう長生きします。youtubeにエミリオ・アギナルドがスペイン語でちょっとスピーチしている動画があるので参考まで。

さて話がそれましたが、フィリピンのクリスマスで特徴的なものの紹介の最後は、「ノベナ」です。クリスマスから数えて9日前から早朝に行われるミサで、フィリピン特有と言われています。タガログ語では「シンバン・ガビ(simbang gabi)=夜のミサ」です。スペインなどでは深夜に行うのですが、フィリピンでは早朝だ、というところがフィリピン特有なのでしょう。ちなみにどちらもスペイン語では「雄鶏のミサ(misa de gallo)」という名がついています。

ということで、フィリピンのクリスマスについてでした。