アガルアガル(agar agar)についてのメモ

備忘録。フィリピンでゼリー系の食べ物を作るのにおなじみで、スーパーにも売っているアガルアガル(agar agar)について、漠然と寒天なのかなぁ、と思っていた件について。

スールー海のバジャウ(サマ)について書かれた「フィリピン漂海民 月とナマコと珊瑚礁」門田修(1986)

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を読んでいたところ、そこで養殖しているアガルアガルは2種類あって、学名はそれぞれエスピノサ(E. spinosum)とコットニー(Eucheuma cottonii)という、と書かれていた。これを試しにgoogle先生の検索にかけてみたところ、日本藻類学会のウェブサイトに次の日本語資料が見つかり、非常にわかりやすかった。

「21世紀初頭の藻学の現況 海藻工業」西出英一
http://sourui.org/publications/phycology21/materials/file_list_21_pdf/38SeaweedIndustry.pdf

曰く、海藻から作るゼリーには大きく次の3種類がある。
1) アルギン  (Lessonia spp )
2) 寒天 (テングサ、オゴノリ)
3) カラゲナン (Euckeuma spinosum, Euckeuma cottoni, Gigartina pistillata)
 
アガルアガルはこのうちの3)カラゲナンだという。

ちなみに、別ソースによればagar agarは英語でagarまたはchina grassとも言うらしいが、どうやらこれは上記1~3をおおざっぱに総称しているように見受けられる。例えばウィキペディアの「寒天」の左の方にある英語ページへのリンクを開くと、ほとんど英訳のような”Agar“のページにいくが、ここで言っているのはテングサのことなんじゃないだろうかと思う。

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今度はジェネラルサントスで爆破テロ

備忘録。

9月16日にジェネラルサントス市(ジェンサン)で、手製爆弾(IED)による爆破テロがあり、8名が負傷した。犯人は特定されていないようだが、先月に隣のスルタン・クダラット州で立て続けに2件の爆破テロが起きた後だけに、同じBIFFの仕業という可能性も考えられる。

この事件を受けて、ジェネラルサントス市では警戒レベルを4に引き上げたということだが、日本の外務省は危険レベル1のまま。外務省の設定している危険度はご都合主義的な面がかなりあるので、大して信用ならない。今後もジェネラルサントス市とその周辺、あるいは再びダバオでテロが起きる可能性はフィリピンの他の地域より高いと、俺は思う。

(英語記事↓)
http://www.gmanetwork.com/news/news/regions/667944/7-hurt-in-gensan-bombing-police/story/

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再びミンダナオ中南部スルタン・クダラットで爆破テロ

8月28日に3名が死亡したミンダナオ中部スルタン・クダラット州で爆発テロがあったばかりのイスラン町で、9月2日に再び爆破テロがあり、少なくとも1名が死亡、10数名が負傷した。爆発物は手製の爆弾とのこと。

(参考英語記事↓)
https://www.rappler.com/nation/210984-sultan-kudarat-explosion-september-2-2018
http://newsinfo.inquirer.net/1027399/another-bomb-explodes-in-sultan-kudarat

前回と同じグループの犯行とすれば、BIFF(バンサモロ・イスラム自由戦士)の仕業ということになる。現在ミンダナオ全土に敷かれている戒厳令は今年末までだが、今回の一連の事件で、延長の可能性も増してくるように思われる。

ちなみに、ミンダナオ島では、去年は南ラナオ州でマラウィ市が占拠され、数カ月に渡って国軍が解放のための戦闘をしていた。
(ミンダナオでの一連のテロについては、当ブログのミンダナオ治安(テロ関連)を参照)

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ミンダナオ中部スルタン・クダラット州で爆発テロ

日本大使館からのメールで知ったのだが、またミンダナオでテロがあったそうだ。今度は、中南部のスルタン・クダラット州の州都イスラン( Isulan)町。
8月28日夜のお祭りの最中に爆発し、死者2名、負傷者30名以上とのこと。当局は、ISIS系テロ組織BIFFが関与していると考えている模様。

(9月3日追記:死者数3名、負傷者36名)

(参考英語記事↓)
http://news.abs-cbn.com/news/08/29/18/military-links-biff-to-sultan-kudarat-blast

ちなみにスルタン・クダラット州は大きな都市のないマイナーな州で、コタバトやジェネラルサントスからほど近い。名前の由来はコタバトを中心としたイスラム教のマギンダナオ王国が17世紀に最盛期を迎えた時の王。この王はスールー王国の姫を妻とし、両国は友好関係にあったとされる。

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フィリピン初の自爆テロ

このところ忙しくてこのブログもあまり更新できていないし、ニュースも見られてない。今回、日本大使館からの注意喚起メッセージをもらってようやくバシランでのテロについて知った次第。自称サンボアンガ・ウォッチャーとしては、このブログ上で記録漏れがあるのは嫌なので以下に載せておきたい。

事件があったのは7月31日、バシラン州の北西部にあるラミタン市を出たチェックポイント。車の運転手による自爆テロと見られており、民兵、一般人合わせて11人(運転手含む)が亡くなり、他に9名が負傷した。爆弾はIED(自家製爆弾)と見られている。

フィリピンではこれまで自爆テロはなかったので、アブサヤフが新しい戦法を試しているのでは、という見方もある。

(英語記事↓)
http://newsinfo.inquirer.net/1016464/suicide-bombing-eyed-in-basilan-attack
https://www.rappler.com/nation/208594-basilan-blast-abu-sayyaf-furuji-indama-terror-even-in-hiding

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フィリピンでも個人番号が導入へ(外国人含む)

フィリピンでも、統一個人番号制が導入されることになった。8月6日に大統領が署名して、これから1年以内に始まるそうだ。
この個人番号は、フィリピン人はもちろん在住外国人にも適用。おそらく来年の今頃にはバタバタと当局への手続きに並ばないといけない、という事態になっているだろうと予想される。もちろん、手続きはやっぱり有料なのだろうなぁ。

(英語記事↓)
http://news.abs-cbn.com/news/08/06/18/duterte-signs-national-id-system-into-law

2013年のサンボアンガ危機の犯人一味のうち、97人が釈放された

MNLFの2013年のサンボアンガ危機の犯人一味197のうち、97人が5月28日に釈放された。基本的にバシランとスールー出身の男たちで、女性は1人のみとのこと。最終的に、彼らには一人5000ペソの罰金が科されただけにとどまった。

残る一味のメンバーは100人で、もっと罪の重い中核メンバーと思われるが、それにしてもこの97人に対する罰の軽さは被害者を落胆させていることは間違いない。そもそも、MNLFのリーダーであるヌル・ミスアリは部下の一部が「暴走」したのに勾留すらされておらず、もちろん責任もとっていないのが流石フィリピンというか、外からは理解しづらい部分だと思う。

(参考英語記事↓)
http://news.abs-cbn.com/news/05/28/18/court-frees-97-mnlf-members-in-zamboanga-siege
https://www.philstar.com/nation/2018/05/28/1819430/zamboanga-city-guard-96-charged-over-siege-freed

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