フィリピンのクリスマス「パスコ」、「アギナルド」、「ノベナ」

フィリピンのクリスマスは「パスコ」と呼ばれますが、”pascua”は他の国では「イースター」の意味で使われると、昔、「なんでパスコがクリスマスなのか」という記事で書きました。その中で、少なくとも中南米では”pascua”はキリストの「生誕」を意味し、クリスマスも含まれるということを書きました。たとえば”Pan de pascua”はチリのクリスマスに食べられる特別なパンです。

ちなみにタガログ語で”pasko”を動詞にした”mamasko, namamasko, namasko”はそれぞれ「クリスマスを祝う、祝っている、祝った」というような意味で、祝う事は”pamasko”。道端では、「クリスマスだからお金を恵んでちょうだい」というような意味でも使われていますが、これはたいてい子どもたちがクリスマス・キャロルを歌いながら家々を訪問する「カロリング(caroling)」のときに聞かれます。カロリングの伝統は、アメリカの影響が強いのではと思います。

クリスマスのときにこのようにお金をあげることは、「アギナルド」と呼ばれます。日本語で説明する際に「クリスマスのときにあげるお年玉」と書いている人もいます。一方、中南米では「アギナルド」は今ではクリスマスの際に支払われる給料のボーナスで、特に一カ月分のものは「13カ月目の給料」という呼ばれ方をします。フィリピンでも法律によって”13th month pay”が保障されていますが、「アギナルド」とは区別されています。ちなみに「アギナルド」の起源についてはスペイン語のウィキペディアに項目があります(参照)。意訳すると「もともとはクリスマスのときに渡すチップ」とされていますので、現在のフィリピンで使われている「アギナルド」の意味にかなり近いと言えるでしょう。

ところでフィリピンで有名な「アギナルド」には、フィリピン革命で初代大統領になった「エミリオ・アギナルド」もいますが、彼はその後香港に亡命し、けっこう長生きします。youtubeにエミリオ・アギナルドがスペイン語でちょっとスピーチしている動画があるので参考まで。

さて話がそれましたが、フィリピンのクリスマスで特徴的なものの紹介の最後は、「ノベナ」です。クリスマスから数えて9日前から早朝に行われるミサで、フィリピン特有と言われています。タガログ語では「シンバン・ガビ(simbang gabi)=夜のミサ」です。スペインなどでは深夜に行うのですが、フィリピンでは早朝だ、というところがフィリピン特有なのでしょう。ちなみにどちらもスペイン語では「雄鶏のミサ(misa de gallo)」という名がついています。

ということで、フィリピンのクリスマスについてでした。

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