マリア・プロジェクト

フィリピン本、ではないけれど、フィリピンを舞台にした楡周平の小説。

「マリア・プロジェクト」楡周平(2001)

マリア・プロジェクト (角川文庫)
楡 周平
角川書店
売り上げランキング: 87,473

彼の作品を読むのは2度目だが、ドラマチックな展開と設計や描写の緻密さが持ち味なんだと思う。気分転換やストレス発散にいい、というのはハリウッド映画のようでもある。

さて、舞台をフィリピンにしてあることについて、前半を読む限りでは別にインドでもいいじゃん、という感じがしたが、後半はフィリピンであることの必然性が表れていたように思う。ステレオタイプのイメージを活用しつつ、それでいて実際に行って取材をしないと見えてこないようなレベルでの国民性の捉え方みたいなのもある。もちろん、実際にフィリピンに住んでいた者からすれば不自然なところもいくつかあるのだけども(たとえば、庭師が見取図を描くくだりとか)。

全体として、同じフィリピンを舞台にした小説と言っても、以前紹介した「カリナン」とは格が違うという印象。しかし、俺的には「フィリピンフール」
が一番面白かった。ウワサばかりで何を信じていいかわからないという、日本人にとってのフィリピンをよく描けていると思う(逆に言うと、先の楡周平の作品においてフィリピンは舞台設定でしかない)。

フィリピン・フール (ハルキ文庫)
内山 安雄
角川春樹事務所
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さて、次回のフィリピン本はノンフィクションが一冊、さらに、中世の航海誌も日本語版を手に入れたので読んでいくことにする。せっかく日本にいるうちに日本語の本をたくさん読みたい。

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