タガログ語:「代名詞と接辞の二番目ルール」

タガログ語を学ぶとき、耳から覚えてしまう人が多いと思います。というのも、日本語等と比べてタガログ語では会話で使われる文法パターンや語彙がかなり少ないから。動詞の活用にしてもシンプルですから、動詞のフォーカス・システムの基礎さえ理解できれば、あとは自然習得も十分可能だと思います。

とはいえ、他にもトリッキーなところはあります。ようは、例外。

中でも一番苦労するのは、語順が変わるところだろうと思います。以下の二点。
1) 接辞”ay”
もともとタガログ語にあったのかなんなのかわかりませんが、”ay”は興味深い接辞です。カードゲームのウノで言ったら「リバース」みたいな役割を担っていて、これが付くと語順がひっくり返ります。しかし語順が変わるなんてこんがらがるし、カジュアルな会話では頻出しないので初心者は避けるほうが無難。

2) 「代名詞と接辞の二番目ルール」
私は、「代名詞と接辞の二番目ルール」と読んでいます。説明すると複雑になってしまいますが、てっとり早く言えばとにかくこのふたつは2番目に来たがる。どんな時にかというと、HindiとかPwedeとかdito, sa ….とか、とにかくなんかが前についたとき。2番目に来る「代名詞と接辞」とは、ようするに次の文から”kumusta”を除いたふたつのこと。

a) Kumusta ka na?
b) Kumusta na kayo?

この2パターンさえおさえておけば、”po”だろうが”ba”だろうが、あるい”lang”でも、”na”のあるところに置き換えればいい。そして、代名詞と接辞の順番について言うと、b)のパターンが普通だが、”ka”のときはa)のパターンになる、と覚えておけば、とりあえずは十分です。

この「二番目ルール」の結果、VSOだったはずの語順がSVOになったりもしますが、それは結果論です。そもそもSVOとかいう分析の仕方はヨーロッパ言語用のものなので、タガログ語では特に参考にもなりません。

さて、学習が進んで目的焦点とか方向焦点とかの動詞タイプをやるようになったら、そのときは追加で”ko”,”mo”,”nyo”や、代名詞のコンビネーションを覚えなければいけません。順序には規則性がありますが、それはまたいつか書きます。

<おまけ1>
「二番目ルール」について、たとえば以下のサイトで日本語解説があります。ま、読んでわかるようなら苦労はいらない、という漢感じかもしれませんが。
http://learn-tagalog.finite-field.com/home/4-ay
http://pilipino.nobody.jp/mag-aral/lesson75.htm
http://filipino.fc2web.com/yamashita/yamashita435.html

<おまけ2>
セブアノ語(ビサヤ語)も、「二番目ルール」があります。おそらく他のフィリピン諸語にもあるでしょう。たとえばチャバカノ語にもあります。

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