TOEFLの点数をCEFR基準にしてみると

このブログでも何度か取り上げているCEFR(セファール)。日本語訳は「ヨーロッパ言語共通参照枠」で、EUが打ち出した、外国語としての言語学習を言語間で比較できるするために6段階に分けています。具体的には、各習得レベルを「できること」を基準として、簡単な方からA1,A2,B1,B2,C1,C2と表しています。

さて、ヨーロッパ言語の中には当然英語も入りますが、英語に関してはTOEFLやらIELTS,TOEICなどいろいろなテストが幅を利かせていて、特にCEFRなんか気にする必要がない状況ではあります。が、たとえばスペイン語なりフランス語なりのC1とだいたい同じぐらいの英語のテストでの評価は何点ぐらいだろうか?と思ったときに換算する目安があると助かります。

C1ギリギリ は、
TOEFLやTOEICを実施しているETSによれば、TOEFL iBT =95
イギリスの政府系機関であるブリティッシュカウンシルによれば、TOEFL iBT 109あたり

と、かなり揺れがあるものの、だいたいそこらへんのようです。私が今年度が終わるまでに目指すのもこのあたり。

ちなみにTOEICは、試験科目にスピーキングすらないので換算しようがありません。同様に、日本語能力試験(JLPT)も無理。このふたつのテストは、テスト実施を大規模展開する際に試験官が確保できなくなることや、費用対効果を最優先して作られているようです。センター試験型と呼んで差支えないでしょう。結果、ハイスコアをとっててももまともに話せない人が続出しています。そういう限界が見えているので、英語圏への留学等ではTOEICは受け付けられないようです。

追記1:世界でのJLPTの受験者は、近年は一年で延べ60万人程度とのこと。
追記2:「費用対効果を最優先して作られているようです。」と書きましたが、それだけでなく途上国の受験者に配慮して受験料を安くすることも狙いなのかもしれません。JLPTの受験料は日本だと5500円(税込)、TOEICもだいたいそれぐらいですが、一方でオンライン面接があるTOEFLiBTは200ドル程度かかります。スペイン語のDELEも、作文と面接があって8800-18500円です(受験レベルによって違います)。

日本の政府系機関である国際交流基金はCEFRを研究して「JF日本語教育スタンダード」なるものを公開しているのですが、予算が足りないからかまたは既存の日本語能力試験とバッティングするのを避けるためか、面接付きの試験を開発する気はまったくないように見えます。企業の採用担当者の人は絶対待ち望んでいると思うのですがね。

追記3:国際交流基金の中でCEFRとの互換性に関するプロジェクトはあるそうですが、今のところは成果物公開にはいたってないとのことでした。

追記4:英検とCEFRについては、実施機関である日本英語検定協会の文書が公開されています。
https://www.eiken.or.jp/center_for_research/pdf/market/report_02.pdf

広告

TOEFLの点数をCEFR基準にしてみると」への2件のフィードバック

  1. エスペラント スカイプ で、検索してたら辿り着きました。外大露語科卒ですが露語は使うことなくて忘れました。外国人に日本語教えるボランティア教室に行ってます。AmebaBlog細々と書いてますのでお立ち寄りください。

    • ご訪問ありがとうございます。私のブログでは教えることについてはほとんど何も書いてませんので参考にならないかもしれません。私も10年ぐらい前、ボランティア日本語教室に通っていました。とてもいい思い出です。

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中