タガログ語と分裂文

こんなことを言うと専門家の方々を怒らせるのでしょうが、ざっくり言って言語学の話って外国語学習には関係のないことが多いと思います。

もちろん言語学といったって幅広いんですが、素人から見ればまとめてひとつ。実用的に役に立つ話といえば、たとえば英語を勉強するときに基本的な発音記号を知っておくと学習がスムーズだとか、チョムスキーの言語獲得装置の話は元気づけられるとかぐらいでしょうか。ま、たまに役立つから無視するにはちょっと惜しい。

さて、タガログ語に関していえば、そもそもあんまり実用的な観点から研究しようという人もいないようなので、少なくとも日本語でタガログ語に関する論文を探したって勉強の役には立ちません。英語で探せばもっと結果は違うかもしれませんが、そんな時間があるなら言語学習に費やすべきですね。

私だって言語学の文献を読むのは外国語学習のためではなく、単なる趣味です。あるいは、あこがれる気持ちから。

で、この前知ったのですが、「分裂文」という概念はタガログ語学習に役立ちそうだと思ったのでここに書いておきます。

まず、分裂文に関してはこちらを参照。
http://www.weblio.jp/wkpja/content/%E5%88%86%E8%A3%82%E6%96%87_%E5%88%86%E8%A3%82%E6%96%87%E3%81%AE%E6%A6%82%E8%A6%81

タガログ語では、何?や誰?などの疑問視を使った疑問文では基本的にこの形にします。たとえば、

Sino ang kumain ng isda ko?
だれ  食べた人  私の魚を

と並べて、「私の魚を食べたのは誰ですか?」となります。

そして返事もこの型をそのまま使って、

Si John ang kumain ng isda mo.
ジョン   食べた人   あなたの魚を

「あなたの魚を食べたのはジョンです。」とするのが自然。

これは型として覚えておかないと、苦労するかもしれません。ようは、日本語で「誰が私の魚を食べたんですか?」または英語で”Who ate my fish?”からタガログ語文をイメージするとしたら、この結論にはたどり着けないだろう、ということです。さきほど日本語訳として書いた分裂文の「私の魚を食べたのは誰ですか?」、英語だったら(不自然かもしれませんが)”Who is the one who ate my fish?”からタガログ語文を導き出す、と理解しておいたらよいでしょう。

で、ここからは上級編ですが、最近ひとつ気になった使用例を発見しました。とある英語の論文からなのですが、

Ninakaw NINO ang kotse mo? =Who stole your car? (Kroeger1993)

ここで”nino”は”sino”のng形のようですが、こんな言葉を私はこれまで聞いた覚えがありません。ちょっと昔のタガログ語なんでしょうかね。これについて、ご存じの方がいたらぜひ教えてください。

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