フィリピン、ミンダナオ島の治安

先日のISIS(イスラム国)の日本人人質事件以来、とばっちりで日本でのフィリピンへの印象が非常に悪くなっているようです。

今日など、友人から「ボラカイに行こうと思っているけど、フィリピンだからと親が心配しています」と相談メールが来る始末。なんでそういうことになるのかというと。。

フィリピンにはミンダナオ島を中心にイスラム教徒が人口の3%ぐらいいます。そしてそのイスラム教徒の一部は歴史的な経緯があって反政府組織として行動しています(追記・2016年にもミンダナオ和平が一歩進み、現在MILFの武装解除が進んでいます)。その結果、日本の外務省からすればフィリピンにはアラートがつくことになります。

実際には、フィリピン国内のイスラム教徒の大多数はミンダナオ島に集中していて、あとはパラワン島にもいるらしいです。ビジネスをマニラでやっている人たちもいます。

イスラム系反政府組織がマニラで起こしたとされる事件は、探しても出てこないぐらい少なくて、おそらく政府によってもみ消されていると思われますが、それでもあやしい事件といえば、最近では私の覚えているかぎり2007年(?だったと思います、たしか)にマカティのグロリエッタの一部が爆発したぐらいです。(関係ないですが、同年には近く5つ星ホテルに、国会議員率いる戦車が突っ込んで壁を壊しました。フィリピンはもともとそんな国です。)(追記・2016年末にはマニラのアメリカ大使館爆弾設置事件がありました)

さて、ミンダナオ島に話を戻します。イスラム教徒によって反政府組織が結成されたのは70年代で、発端は当時の政府によるキリスト教徒移住政策で先祖代々の土地を奪われていったことにあります。移住の結果、現在ではミンダナオ島島内にはキリスト教徒が多数派の町も多いです。代表的な都市はダバオやカガヤン・デ・オロで、他にカミギン、スリガオ、シャルガオなどの観光地もあります。これらの町はミンダナオ島だから云々と考えるような場所ではありません。途中にあるブトゥアンも問題ないでしょう。
その他の都市、ジェネラルサントスとかイリガン、ディポログとかもまぁいいと思います。私自身はこの3つの中ではジェネラルサントスしか行ったことありませんが。

逆に、私からしても行くべきでないと思うエリアは、ARMM(イスラム自治区)およびその周辺です。私の気に入っているサンボアンガ市も、去年末に戦闘がありたくさんの民家が破壊されました。

(追記・2016年以降のミンダナオのテロ情報はこちら(参照)のページに記録していっています)

ということで、そもそもミンダナオ島でないエリアがイスラム国との関連で危険だとは、私は思いません。

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フィリピン、ミンダナオ島の治安」への2件のフィードバック

  1. 初めまして、チャバカノ関係から辿り着きました。
    サンボアンガはアブサヤフの事件以前に何度か訪れた街です。観光では
    何の魅力も無い感じがしましたが、チャバカノは聞いていて心地よい感じが
    忘れられません。カビテのチャバカノは聞いたことは無いのですが、、
    友人に案内されてサンボ市内のリオ・ホンドも訪れましたが、貧しいながらも
    質素な暮らしが見て取れました。 夜間は危険な処だとか、、
    市内の移動はもっぱらトライシクル。明らかにモスレムと分かるドライバーに
    乗ったときは、一瞬マズイと思いましたが取り越し苦労でした。
    とても話し好きで、時間契約で市内を格安で回ってくれました。熱かったですが・・

    サンボアンガからはカラギーナンと言う海藻からとれた、食物凝固剤の原料が日本へ
    輸出されています。港の貨物埠頭へ行きますと、スールー諸島方面からの小さな
    運搬船から、乾燥されたカラギーナンを荷卸しする光景が見られます。
    現在ではミンダナオのほかビサヤ諸島でも、穏やかな内海を利用して養殖が盛んです。
    しかし、ダイナマイト漁も後を絶たないのですが、、

    ミンダナオの歴史には、強者の一方的な理論がまかり通る理不尽さは大いに感じます。
    その昔の大東和共栄圏構想に、どこか似ているというか・・
    アブの事件の数年前、マニラから乗ったフェリーでジャンジャラーニとその側近
    3名と同室になり、丸二日間寝起きを共にしたことがあります。ジャンジャラーニとは
    全く会話もしませんでしたが、とてもシャイで礼儀の正いい人に見えました。
    側近3名のうち一人とは下船するまで、勉強会のごとく話は尽きませんでした。
    他2名はジャンジャラーニに甲斐甲斐しく付き添い、船内何処へ行くにも一緒。
    御祈りの時間はキャビンの中に小さな絨毯を敷いて・・ 御祈りの部屋には行かないで、、

    後に、あのような事件を起こすとは、、、

    これまで行ったミンダナオの街は、南ダバオ・南コタバト・北コタバト・サンボアンガ地方
    ですが、運が良かったんでしょう。今でも生きています。(笑

    • コメントありがとうございます。サンボアンガのイスラム教徒の割合は年々増えています。また、人口も急激に増加しており、あと数年以内に100万人を突破するのではと思います。これはミンダナオ島でダバオに次ぐ規模で、第二位です。

      町にはいまだにSMがないですが、去年末にはジェネラルサントスの中華系ショッピングモールKCCが空港近くにオープンし、にぎわっています。ダバオにあるようなセブンイレブンもないですが、きっと数年以内にやってくるでしょう。新大統領がどれぐらい治安を良くできるのかにもよりますが、私は近々ブレイクする予感を感じています。

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