小レポ:新制度施行後に福岡の免税店に行ってみた話

案内は多言語併記
キャナルシティのLaOX。案内は当然のごとく多言語併記

前回、外国人向け免税の新制度について書いて、その後まだ気になっていたので行ってみた。

連休初日の土曜日の午後。キャナルシティ博多は来る度に外国人(特に中国人、韓国人)の割合が増えているように感じるところ、今回に至ってはもはや外国と錯覚してしまうほどだった。もっとも、ビジネス用の棟はそうでもないのだろうが、ことショッピングゾーンに関してはツアーらしい団体さんを筆頭に、大半の人が中国人に見えた。

「見えた」というのは、一昔前と違って見た目で中国人とわからないような人も増えてきたからだ。そうなると今度は一部の日本人の方が中国人っぽい格好をしているわけで、すれ違いざまに何語の会話なのかを聞かないことには確信が持てないことも多い。

キャナルシティに限らず博多・福岡エリアは、最近ではどこも英中韓の三言語、または英中の表記がされるようになっている。多言語表記のバリエーションは、画一化されてしまった日本の都市景観の中で今や唯一と言ってよいほど地方色が出てくるポイントであろうう。キャナルシティはフロアガイドが3言語、各店舗もそれぞれのターゲットによって書いたり書かなかったりという状況である。

さて、お目当ての免税店だが、とりわけ目を引くのがLaOX。たしか以前に東京で見かけたときは家電販売店だったと思うのだが、今ではすっかり総合免税店になっている。聞けば、2009年に中国資本に買収されて以降、路線変更があったのだと。日本のグローバル化新局面である。

店内へは当然のことながら日本人客も入れるものの、圧倒的に外国人客が優勢だ。ひとつひとつは物珍しいものではない、JAPANを意識した商品が並ぶが、我々日本人から見てエキゾチックなのはその取り揃えのラインアップの方だ。税抜き表示の値札と中国語併記のタグが異国情緒をさらに煽る。唯一、通用する通貨が日本円のみということがこの場で客に日本旅行している現実感を与えている。

気になったのは、免税という威勢のいい掛け声とは裏腹に商品が対して安くないことである。わりかしハイエンドの商品を中心とした品揃えなので、最新モデルを追わなければ日本人的には8%を別に払ったとしてももっと上手な買物ができる方法はある。そこが免税店の商売なのだ、と思った。

一方、従業員に目をやると、こちらも主だった店員は皆中国人。地元福岡から中国語ができる日本人を探すより、最初から中国人を雇った方が早いというわけだ。そんなわけで、ここがゲットー化している印象は否めない。

福岡市民はこのような急速な国際化というか中国化に対して表向き平静を装いつつも、内心穏やかでない。町が乗っ取られる、というと現時点では言い過ぎだが、このペースが続くとすれば冗談では済まない日が近いうちに来るのではないか。「アジア」を打ち出し続けている福岡とは言え、一旦落ち込んだ中国人観光客のV字回復どころでない急激な増加が一般市民に与えるショックを過小評価すべきでない。中国語学習が将来への恐怖心からブームになったとしても私は全然驚かない、と今のうちに言っておきたい。

にほんブログ村 外国語ブログ 多言語学習者(学習中)へ
にほんブログ村
ランキング参加始めました。

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中