フィリピンの所得階層ABCDEランク付け

今回はフィリピンのマーケティングではよく登場する、所得層をABCDEの五段階に分ける方法。

日本語版のソースは、自分のフィリピン時代に使っていたものが手元にないので、JETROのフィリピンの投資環境(2013)から引用します。

A層・・10万ペソ以上
B層・・5-10万ペソ
C層・・1.5-5万ペソ
D層・・0.8-1.5万ペソ
E層・・0.8万ペソ以下

ということです。この額は毎月の収入です。インフレは無視できないので、そのうち改訂が必要でしょうね。

フィリピン経済といえば、アジ研の鈴木氏の記事、読んでおくといいと思います。
http://www.ide.go.jp/Japanese/Publish/Download/Overseas_report/1210_suzuki.html

こちらはインタビュー記事。
http://money.fanet.biz/study/learning/fund/selection/159.html

一部を紹介します。
「雇用の創出および質の向上を基にした経済発展を実現できるかがポイントだ。フィリピンの場合、経済規模の拡大と同時に人口が年率2%程度のペースで増加しているため、2009年時点の一人当たり実質GDPは1.5万ペソ台と過去28年間の間で約2割程度しか増加していない。同国は所得格差が大きい国でジニ係数(所得分配の不平等の程度を測る指標。1に近づくほど不平等が大きいことを示す)が0.458と、東南アジアの中では高い。所得の上位2割でフィリピン全体の所得の半分以上を占める状態が約20年も続いている。つまり、経済規模拡大のメリットが全体に行き渡らず一部の富裕層だけに富が停滞しているということだ。」

たしかに、表を見るとジニ係数が他の国より高い。ウワサでは聞いてましたが、こうして実際に比べて見たのは初めてでした。特に、インドネシアと比べると興味深いです。

フィリピンは、見た目に経済成長を続けているのに、平均で見ると上がっていない。物価が上がっているのに所得の伸び率が低いということで、なるほど近年、最低賃金がけっこうな勢いで上がっているのはそういう理由を反映した政府の意図なんですね。

格差に関しては、JICAの貧困プロファイル2012年版があります。読んでて面白いものではないかもしれませんが、参考まで。

JICAといえば、開発援助の世界では10年近く前から、上の階層でいうところのD,E層を商売のターゲットとして見る「BOPビジネス」に注目しています。一例は「サシェイ」と呼ばれる小袋単位での販売等の薄利多売ですがそれだけではありません。また、一時期日本で流行った「貧困ビジネス」とも全然違って、よりよいサービスを求めるビジネスの顧客として貧困層を見ることによって、民間企業の力で結果的に開発援助よりも効果的に生活を改善できるとする見方です。ちょっと分厚いですが、J.K.プラハラードの「ネクスト・マーケット」がこの分野での古典的文献になります。

ネクスト・マーケット[増補改訂版] ― 「貧困層」を「顧客」に変える次世代ビジネス戦略 ウォートン経営戦略シリーズ
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