ミンダナオ和平、武装解除で合意

勉強しようと思ったままで、まったく先に進んでいなかったミンダナオ和平のこと。俺がダラダラしている間に、ついに武装解除を合意したというニュースをキャッチしました。

「ミンダナオ和平、武装解除で合意 比政府とイスラム解放戦線」日経新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM25023_V20C14A1000000/

「ミンダナオ和平 最終合意へ フィリピン 武装解除で一致」東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2014012602000091.html

「ミンダナオ武装解除で合意=イスラム勢力、包括和平調印へ-16年に自治政府・比」時事ドットコム
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014012500261

報道によれば、
『両者は2012年10月、現在の「ミンダナオ・イスラム自治区(ARMM)」に代わり、「バンサモロ(イスラム教徒の国)」と名付けた新自治政府を16年に発足させることを柱とした和平枠組みに署名。13年7月には石油や天然ガスの資源開発に伴う収入を新自治政府とフィリピン政府が折半することなどで合意した。』

ということで、目標通りに進めば2016年にはバンサモロが誕生することになります。去年末に起きたサンボアンガのミスアリ派テロも、影響を与えることはできなかったようです。

個人的なことを言えば、ここ2,3年間というもの成長著しい東南アジアの活気とか波に一切乗れていない生活を送ってきて、焦燥感ばかり募っています。が、もうすぐ戻れるこのタイミングでこうやって将来の変化の兆しが見えてきているので、今度こそは俺も波に乗りたいと思います。

学問のススメと、日本語特有の話し方

ふと、半年ほど前に読んだ福沢諭吉の「学問のススメ」のことを思い出した。以下、読書とから連想したこと2点書きます。

1) 本の内容について
今まで覚えている本書の内容は、「学問のススメ」というよりも「民間でやっていくススメ」である。デキるやつが政府に入る、というようなお上にすがって生きていくライフスタイルを批判し、それよりも民間でどんどん盛り上げていこうぜぃ、というような内容だったと理解している。

しかしながら、こと教育に関しては、日本は今まで真逆の道を歩んでおります。一万円札に肖像を刷っておきながら、その実中身はまったく生かさないという、いつものパターンです。

2) 書きぶりについて
読んでいて思ったのは、この本を翻訳するのは大変そう。文章自体は翻訳できるだろうけど、話の流れが日本的だからです。論理構成といいますか、これ。最近、特にビジネス教育やらディベートやらなんやらで批判されているようなことをこの方はやっているわけですが、それってようするに日本の従来の話し方のスタイルなわけです。その点がとても目につきました。

俺はそういう話し方は理解できるけど、自分が話すときにそういう風に話すわけではない、そういうスタイル。今の若い人とか、外国語ができる人とか(もちろん福沢諭吉も外国語はできました。が、話し方のスタイルは習得していたんでしょうか)は、使わなくなってきていると私は思うんです。世界標準の論理展開方法じゃない、というのがただひとつの理由です。

でも、本当は外国語を学ぶ上での一番エクゾチックな部分はそこなんだろう、と思うんですよね。どういいましょうか、ある程度英語を勉強したら逆に見えてくる壁、あれです。「英語ではそういう風にはいわない」という、あれです。ヨーロッパ系言語だと共通している部分も多い気がしますが、アジアの言語はまた別の話し方があるはずで、もしそこが標準化(=英語のやり方)してしまったら、外国語が、単なる文法と単語の置き換えにすぎなくなってしまうんじゃないか、と残念です。一方で、外国語を学ぶ負担は相当減るだろうとも思います。グローバリゼーションの結果ですから、まぁなるようにしかならないでしょうが。

多言語学習のコツ

ときどき書いている多言語学習のアドバイスシリーズ。

自分の中では、どの言語もマスターしているわけではないし、アドバイスするほどじゃないと思ったりもするのだけれど、最近周りからコツを聞かれることが2,3回あったので、その際の答えを備忘録的に残しておこうと思いました。まあ、どれも単純なことですが。

1) 目標を持つ
言語を何のために勉強するのか(=どの程度までできるようになりたいのか)、というゴール設定と、自分をモチベートするための短期的な目標を設定すること(その言語が話されている国に旅行に行く、とか)。

2) 悔しさをバネにする
心のなかでなにか目標を設定しないと「失敗」することはないわけなので、上記(1)とも関連していますが、うまくできなかったらそれをバネに勉強に励みましょう。これもモチベーション維持の方法ですよね。

3) 頭にアンテナを立てる
前にも書きましたが、自己チェック能力が働いていないと、自己修正できません。自分が話している内容がこれでいいのか、常にチェックする姿勢が必要です。間違った文法でずっと話し続けていて「化石化」している人を中級者で見かけますので、反面教師としましょう。

4) 好きな言語を学ぶ
相性も大事。

5) 既に習得している言語と同じ語族の言語は習得が早い
言語によって難易度が違います。日本語を母語にしている人だったら、韓国語、中国語、インドネシア語あたりが言語的にはもっとも簡単なはず。エスペラントは、使う機会もなかなかないのでそれほど習得しやすいとは思えません。

ということで、以上の5つを考慮して決めた方がいいと思います。言語は外国語をはじめて学ぶときが一番むずかしいですが、第二、第三となるにつれて簡単になっていきます。そして5番目、6番目ともなれば、もう何番目とか何カ国とかどうでもよくなりますよ。

サポジラはチューインガムの木

メキシコ原産でフィリピンに広がったんだって。タガログ語では”chico”だそうです。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%9D%E3%82%B8%E3%83%A9

ふと、呼び方が気になったので調べてみました。

疑問1) 英語名が非常にスペイン語っぽいが、ではスペイン語では何というのか?
疑問2) タガログ語名の”chico”はスペイン語で「少年」の意味だが、なんか関係があるのか?

ということで、まずスペイン語名を調べることにします。

スペイン語ウィキペディアのページ
によれば、以前はスペイン語で”Sapota zapotilla”と呼ばれていたそうです。現在は、メキシコでは
“chicozapote” と “chupeta”のふたつの名前で売られているとのこと。お、”chico”もここに出てきましたね。なるほどなるほど。

上記に、「メキシコでは」と書きましたが、どうやら、国によっていろんな呼び名があるようです。とはいえ、フィリピンは昔からメキシコと関係が深かったわけなので、名前もメキシコから来ていると考えるのが自然です。

ちなみに、ガムはスペイン語では(少なくとも中南米では)”chicle”。これも、メキシコのナワトル語由来なんだそうで。

被害者参加制度

今日ネットメディアを読んでいて知りましたが、2008年からこんな制度が始まっていたそうです。

*被害者参加制度*
 被害者参加制度とは,殺人,傷害,自動車運転過失致死傷等の一定の刑事事件の被害者等が,裁判所の許可を得て,被害者参加人として刑事裁判に参加するという制度です。
http://www.courts.go.jp/saiban/wadai/2103_higaisya_songai/

例えば例のオウム裁判のような重大事件で行われているようです。

ipod touchから音楽を完全削除する

今まで一年半も使ってきて知らなかったのだが、実は下の方法では音楽ファイルを完全に消せてなかった。

http://www.ipodwave.com/ipod/ipodmusicdelete.htm

俺のipod touchはiOS5なのになんで?
iTunes上で削除したら、見事に空き容量が増えていきました。

っていうか、iTunesもしばらく前にインターフェイスが変わって以来、すっかり触りたくなくなってしまったなぁ。。

エクアドルの治安の比較

あんまり更新できていないにもかかわらず、年末の殺人ニュースのために、このブログの最近のアクセス数が激増してます。

たまにエクアドルが日本にメディアに取り上げられたかと思えば、むごい事件でした。もうこれで日本からのガラパゴス観光も数年は落ち込むでしょうね。。

さて、今日は治安について書きたいと思います。タイトルには「比較」と書きましたが数字を比べる気は毛頭ありません。生活実感としての比較です。

まず、今回の新婚夫婦がやられた手口、メディアでは直訳の「特急誘拐」という訳語が使われています。私としては「スピード誘拐」とか「短時間誘拐」の方がいいかと思います。
http://thepage.jp/detail/20140105-00000003-wordleaf

タクシーがグルになっているというのが特徴なので、流しのタクシーは危険です。こんな危険があるんなら、むしろ路線バスに乗った方がいいと思うのですがいかがでしょうか。

しかしながら、エクアドルの国中でこんな犯罪が起こっているわけではありません。世界中どこでも、悪人は大都市に集まってきます。なので、たとえばエクアドルならグアヤキルが一番リスク高いです。人口を反映して二番目はキトですが、キトでは最近はこの「スピード誘拐」は減ってきているようです(が、キトでも数年前にも日本人が誘拐されています)。

事件のあったグアヤキル、実は、独裁気味の現大統領コレアの出身地なのですが、はっきり言って治安最悪です。今回の事件をきっかけに政府が本気で浄化作戦をやってくれるようになることを願います。

とはいえ、エクアドルに限らず、日本では一般的に中南米は治安が悪いと評判ですよね。どのぐらい悪いか、私も自分で行ってみるまで実感がわかなかったのですが、1年3ヶ月経った現在の結論としては、

フィリピンよりよっぽど危ない。

まず、手口がえげつない。マフィアの組織力の差なのか、それともターゲットの層が違うからなのか。。

それから、アジア人の目立ち方がエクアドルみたいな南米の国だと半端ないです。当たり前ですが、目立つと、やはり狙われやすくなります。その上、一般的に中国人の評判が良くない(近年どっと増え、ビジネスで現地人と競合していて、しかも勝っている)ので、日本人もその延長線上で見られます。思っているほど「日本」を特別扱いしてくれません。移民の多かったペルーやブラジルでは違うかもしれませんが。

一方で、メキシコは特定地方を除けば、普通に旅行していてまったく問題なかったです。外国人観光客が多いのがなによりの証しです。行ってはいけないのは北部、それからメキシコシティの中のどえらくでかい市場(テピート)、あと、噂ではアカプルコも危ないらしいです。

ちなみにエクアドル国内だと、外務省のサイトに書いてますがコロンビア国境に近い方はダメとか、その程度です。それと今度のグアヤキルは、まあ事件後にわざわざ近寄る人はいないでしょう。私も、たぶん一度も行かずに終わるでしょう。リスクを冒していくほどの価値があるとは到底思えませんから。

キューバの教育

エクアドルで、というかキトではよくキューバ人に遭う。たぶん居住外国人ではコロンビア人、中国人についで多いのではないか。とはいえそれもここ10年以内の話ということなので、移民に関心のある俺としては調べてみたくもなる。が、今日は別の話。

年末に読んだ本。

「世界がキューバの教育に注目するわけ」吉田太郎(2008)築地書館

世界がキューバの高学力に注目するわけ
吉田太郎
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たしかに知り合いのキューバ人(複数)を見ていると、学歴は高卒とかでも常識があるような気がする。医療だけでなく、キューバの方が教育がいい、というのはわかるような気がする。識字率が高いというのは見たことあったが、教育制度とかの情報に触れるのは初めてだった。

上記の本を読んでいるとなんかいろいろ書いてあるが、ようするに革命後の早い時期に人海戦術で識字率を上げることに成功したこと、それから2000年代になって少人数学級を導入したこと、の二点が大きいように思われる。あとはアメリカという脅威がある中で一生懸命に人材が育っていったということだろうが、これは韓国、台湾はそれをやったのかもしれないが、現代の世の中では他の国はマネできそうにない。

キューバの教育について、もう少し情報がほしいな、と思ってみていたところ、比較的新しい2013年9月にこんなレポートがネットに出ていた。
http://estudio-cuba.cocolog-nifty.com/blog/2013/09/post-9168.html

内容についてバランスをとろうとしているようで、そういう点でも良かった。

さて、しかしそもそもキューバという国とその生活についてよくわからない。旅行したこともないのだから当然か。
途上国が抱える人材流出の問題については、キューバでは規制しながらなんとか対処してきたそう。

ニューズウィーク日本版の記事によれば、

「キューバは長年、キューバ人入国者には自動的に居住権を与えるアメリカの法律を渡航規制の口実に使ってきた。この措置が最初に導入された1961年当時は、キューバで国内最高レベルの教育を受けた専門職の多くがフィデル・カストロ前国家評議会議長の革命を逃れ、マイアミに脱出した。」
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2013/01/post-2807_1.php

このアメリカの法律、異様だ。アメリカの中南米をはじめとする各国への過干渉って、果てしない。。

キューバも、人材流出と外貨送金、それから失業対策という3点の間で微妙な舵取りが必要なのは、他の途上国と同様のようだ。しかしながら、いまや数少ない共産主義国としては、唯一か。

ちなみにキューバに日本人が行くと兌換ペソというのを使うそうですが、人民ペソも入手できれば使えるよう。
http://keselasela.web.fc2.com/info/cuba.html

ペソについては
「旅行者が主に使う兌換ペソ(cuc。1cuc=1US$)と、キューバ人が通常使う人民ペソ(cup。24cup=1cuc)だ。 人民ペソは「クバーノ」と呼ばれ、MONEDA NACIONAL(国の通貨)の頭文字を取ってMNと表記される。」

噂では、キューバ人ですら、連続一年以上出国していたら帰国時に兌換ペソを使わなくてはいけないらしいのだが、これはまだネットで裏付けとなる情報が手に入っていない。もうちょっとがんばって調べたいところ。

(後日補足:キューバ人だろうが外国人だろうが、購入する物によってペソの種類が違うそうです。聞いた話をまとめると、大雑把には日用品は人民ペソ、嗜好品は兌換ペソ、というような感じだと想像します)

最後に、上述書によれば、”Yo si puedo”という識字教材がメキシコを含む各国で使われているとのこと。これはこれで気になるな。いつかの機会に調べてみよう。