ジェンキンスの告白

ここのところ、自分では買わないような日本語の本を見つけては借りて読んでいます。

今回は、今さらながらジェンキンスの「告白」を読みました。単行本が出たのが2005年、曽我ひとみさんが帰国したのが2003年ということで、もう既に10年経っているわけですが、いまだに「北朝鮮」が存続していることに改めて驚きを覚えます。

「告白」(2006)チャールズ・ジェンキンス ←(文庫版)

告白 (角川文庫)
告白 (角川文庫)

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チャールズ・R・ジェンキンス
角川書店
売り上げランキング: 114,601

いつもここにリンクを張るときには読んでいるアマゾンのレビューは、本書に関しては全然参考になりませんでした。

さて、せっかくここに記事を書くんなら、あれから10年についてちょっとネットで調べてみよう、と思いました。まず、ジェンキンス氏とその娘たちは、どうやら佐渡で観光系の産業に従事している模様。たしかに、知名度はものすごいわけだからそういう仕事が適任な感じがします。

それから、曽我ひとみさんについては去年の2012年に手記を公表していた。転載してあるブログを発見したので以下にリンクを残しておきます。
http://pub.ne.jp/skdfw790/?entry_id=4638958

「告白」に戻ろう。本書自体については、正直どこまで信用できるかわからない記述と思った。ただ、詳細に語られている日々の暮らしなど、なかなか創造力で書けるようなシロモノではないので、事実も多いのだろう。このテの本を読むときには、判断を留保しながら読まないといけない。出版社は常に読者が何を読みたいか、を第一に考えているものだ。また、著者本人も本当のことを書く必要があまりない。

ところで、思えば北朝鮮という体制は、2013年の時点で世界で一番奇妙なわけで、そんな国が実は実家から東京までの距離と同じ距離しか離れていないということに改めて驚く。世界の珍しいものや歴史を探さなくても、すぐ近くにあり得ないような世界があるという現実。この感覚は少なくとも南北アメリカの人にはわからないんじゃないだろうか。この観点から見るなら、キューバはちょっと変わっている、というぐらいでしかない。

こんな(悪い意味で)変わっている北朝鮮という体制を、アメリカ、日本、韓国、中国が今日に至るまで存続させ続けているというのは、いったいどういうわけなんだろう、と人道的には思われる。一方、経済的には東ドイツ崩壊がさらに大規模になったような状況というのは未知数で恐ろしく、手を付けたくない、というのはわかる。そして政治的には、なかなか難しい。。おそらく、中国がもっとリッチになって内部から民主化要求が高まるようになってくれば、自ずから状況にも変化が現れるんだろう。

少なくとも、体制があと50年も持つはずがない、と思う。なら果たして30年か、それとも10年か、はたまたあと数年か。。

歴史というのはそんな風にして劇的に変わっていくものなんだと思う。体制崩壊後の東アジアは、一体どんな感じになるんだろうか。

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