反転授業

ありがたいことに、ここのところずっと俺にはやらなければいけないことなど特になくて、あるのはすべてやりたいと自分で思っていることだけ。逆に言えば、社会的プレッシャーがないということは完全に自分自身でモチベートしなければいけないわけで、それはそれでなかなか大変です。自律的な生活を送るため、また自律学習者になるために必要な試練ではあります。

とはいえ、環境をコントロールするのもテクニックのひとつなわけで、孤立しないように仲間を作ったり、習い事に行ったり、いろいろとできることはあるはずです。そこらへんも考えていかなければ。。

さて、今日のテーマはEラーニングです。以前、moodleを自分のPCの仮想サーバにセットアップし力尽きてから、早3ヶ月。続きをやらなきゃなーと思いつつ、なんら行動に移していませんでした。このまま帰国してしまうわけにはいかん、と、一念発起してまた手を付けることにしました。今度は、より扱いが簡単そうなschoologyを調べてみています。

操作の方もちょこちょこ触りながら覚えつつ、一方ではそもそもなんでこの手のサイトがこんなに注目されているのか、その秘密を理解する必要があります。あ、注目されているといっても、日本では一部の人以外にはまだまだ全然知られてませんけどね。

そして見つけた概念がこれ、「反転授業」。キーポイントです。

この言葉はおそらく”reversed instruction”の訳語なんだろうけど、実際には英語ではほぼ同じことを指すのに用語が乱立しており、”Inverted Instruction”, “Inverted Classroom”, “flip teaching” , “flipped classroom”などさまざま。ネットを見ている限り、現在一番よく使われているのは”flipped classroom”じゃないかと思う。

で、この概念はどういうことなのか。日本語で解説しているものを見てみます。日本語のウィキペディアにはまだ載っていないので、他のソースを探す必要あり。っていうか、この時点で日本ではまだ真新しいことが察せられますね。

http://pc.nikkeibp.co.jp/article/column/20120518/1049903/
↑日経BPなので会員登録が必要。

「反転授業」を調べているとしょっちゅう登場するのが、東大准教授、山内 祐平で、この記事も彼の手によるもの。もしかしたらこの人が訳したのかも。

日経BPの登録が面倒という人には、naverのまとめサイト。なかなかよくできているように見えます。
http://matome.naver.jp/odai/2136513848719569501

非常に簡潔に要約すると、オンラインとリアルの授業を組み合わせると効果が上がる、という話。自習をちゃんとするんなら、それはたしかにそうだろう。
どうやら2010年ごろから提唱されていたようで、それがカーン・アカデミーが登場したことによって爆発的に広がっている模様。

そういえば半年ほど前にカーン・アカデミーの創始者サルマン・カーンのTEDでのプレゼンを俺も視聴したのだったが、そのときには俺の英語力の問題もあり、”flipped”という単語自体は耳にひっかからなかった。不覚。むしろ覚えているのは、その直後に彼が言った、一方通行の講義から解放されて「教師がより人間的になる」というところ。パソコンが代替できるところはパソコンにやらせ、教師はインタラクティブな場面に集中できるのだ、というところでした。まさにそれこそが反転授業の狙いでして、その概念自体はカーン・アカデミーができる前に既にあったということです。なるほど。

さて、キーワードのもうひとつは、”differentiated instruction”です。日本語だと、なんでしょう?とりあえず意味としては、個別指導、だけではなく、いろんな方向からインプットを行なって理解させる、というような感じでしょうか。五感を使う、とかいう人もいるみたいです。同じことを学ぶのに、いくつか別の書き方をしている教材があれば何個目かで理解できるかもしれませんよね、そういうことです。

以上、これらの概念を使って実際に反転授業を組み立てるのですが、さて応用にあたって俺には何ができるかな、と考えました。今教えていることは、音楽と日本語、算数ぐらい。でも相手は七歳児とかだったりするので、オンライン学習はちょっと無理かな―、というのが正直なところです。では、使えそうなところは、、

行き着いた答えは「音楽理論」でした。レッスン中に読譜やらを教えるのは、時間がもったいないと思っていたところでした。さらに、一回コンテンツを作ったら使いまわせるわけですから、将来的には有効。もっと言えば、オンライン教材なので物理的な距離も関係なく、他の国で使うこともできる。よし、これをschoologyかmoodleでやってみよう、と決めました。

ところで、ちびっこ相手以外の音楽レッスンでは、実は昔から「反転授業」が主流です。教師から練習曲の指示があると、家で「さらって(=練習して)」くるのが常識です。じゃないとまともなレッスンになりません。

俺に言わせれば、反転授業は、これをウェブ教材を使った上で座学に応用しただけなんですよね。

広告

反転授業」への1件のフィードバック

  1. 記事を興味深く拝見しました。カーン氏のTED動画を見た感想は、僕もほとんど同じで、ITで出来ることはITでやって、人間的な活動を教室でやろうということが、一番のポイントだと感じました。7歳児などを相手に反転授業を導入するという試み、非常に興味があります。今後の記事に期待しています。

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中