米州救出

今年は社交的に行動するぞと決めて出発したものの、先月にいきなり強盗被害に遭ったことから、引きこもり傾向を強めています。たしかに、家でやることが沢山あるので全然退屈はしていません。さすがに一日中家で過ごすまでにはいたっておらず(部屋の中に閉じこもって視力が低下するのも怖い)、一応毎日なにかしらスペイン語は使っていますが。

家では、楽器とパソコンだけでなく、日本語の本も読んだりしています。こっちにいる間に、中南米事情について最低限の議論はできるようになっておきたいので、今回はそういう本を読みました。

米州救出―ラテンアメリカの危険な衰退と米国の憂鬱
アンドレス オッペンハイマー
時事通信出版局
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「米州救出―ラテンアメリカの危険な衰退と米国の憂鬱」アンドレス オッペンハイマー(2011)時事通信出版局

本書は”Saving the Americas”(2007)の訳書。訳者は在エクアドル日本大使館に勤めている人だが、本書にはエクアドルに関する記述はほとんどない。ま、だからこそ気兼ねせず翻訳もしやすかったんだと推測します。

各章は、執筆時点でのラテンアメリカに重要な国毎に配置されており、中国、アイルランド(!)、アメリカ、ブラジル、アルゼンチン、、、そしてメキシコと続く。中南米においてもちろんチリとかウルグアイが重要じゃないわけではないが、おそらく安定していてニュース性が弱いのだろう、省略されている。そしてボリビア、コロンビア、エクアドル、コスタリカ、パナマその他についても章は割かれていない。それらの国については、政権や国情の性格別にグループ分けされているのみである。

さて、オリジナルが出てから6年。いつものことながら、この時間差が、読む時のイマジネーションをふくらませてくれる。著者が、今の状況を見るとどう書くだろうか、と考える。というか著者はまだ現役だろうから、いろいろ書いてはいるんだろうが、それをウォッチする気力は俺にはさらさらない。

カストロは後ろに回り、チャベスは死に、メキシコでは制度的革命党(PRI)が再び政権を握り、中国は相変わらず躍進し続け、まあ状況は変わっている。が、本書に指摘されている諸問題は、根本的にそのままのように見える。環境の変化、またはショックがまだ足りないのだろうか、ラテンアメリカはまだまだ迷走している感じがするなぁ。

やはり原油価格が下がり始めないと動き出さないのかもしれない。アメリカのシェールガス革命は、これからシェールガスを国外に輸出し始めるが、果たして原油価格には影響を与えるんだろうか。俺が南米にいる間には何も起きないかもしれないと思いつつ、この小国をベースにぼちぼち観察を続けることにしたいと思います。

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