波乱の時代

先週から今週にかけて、風邪をひいたり犬に噛まれたりと大変ですが、それでもなんとかようやく読了しました。

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「波乱の時代」グリーンスパン(2007)日本経済新聞出版社

おそらく今年読む本で一番おもしろいという結末になると思います。非常によかった。

そもそもは元クラリネット奏者としてのグリーンスパンの経歴に興味があったので手をとったのだが、自伝の他にもアメリカおよび世界経済に関する分析を一般人にもわかりやすく書いてくれていて、とても勉強になった気分になる、そんな本。

執筆は6年前で、まだリーマン・ショックが起こる以前だったのが、本書を読みながら、グリーンスパンだったらリーマン・ショックをどう捉えたのだろうか、と想像した。また、現在の世界の経済状況についても、彼ならどう見るんだろうか、と、本書に出てくる予測と比較しながら考えていた。

特に、今の日本の状況はどういう風に理解できるんだろうか、と考えている。本書によれば、中国が経済解放を始めてから、生産移転が劇的に進み、中国人の人件費がけっこう高くなるまでそれが続くとしている。考え方としては別に中国にかぎらず、もし中国リスクが高まってきたらベトナム、カンボジア、バングラデシュなどに生産が移転するだけの話。そうして、その商品の価格は下がり続ける。

デフレの原因をグローバル化に求めるならこの点を重視することになるんだろうが、しかしそれだけではないはず。なぜなら、似たようなことはアジア・ニーズの国にも起こるはずだし、太平洋の向こうのアメリカとか、ここエクアドルにも起こるはずだからだ。が、実際にはデフレなのは日本だけ。

そうすると、日本と他の国の何が違うんだろうか、ともっと考えなければならない。日本は今、ベビーブーム世代が退職を迎える時期に入ったところ。やはりこれじゃないだろうか。ようするに、これから年金受給の額がすごい勢いで増えてくる。そうすると政府の赤字が増える。先行き不安。。

一方で、大量に退職していくというのは企業にとってはどうなんだろう。退職金に関してははずっと引き当ててきたはずなので問題ない、と思う。古い世代は、いろんな業種で時代遅れの技術しか持たず最近は活躍できなかったとするなら、そういう人が減るのは企業にとって再生の機会じゃないかと思う。

実際がどうなのか俺は知らない。全般的に見れば高齢者の方が生産性は高いんだろうか。もしそうなら、日本はこれから毎年生産性が下がっていく可能性があるわけで。

とにかく、デフレ社会というのは今日よりも明日が悪くなる、と思わせてしまう問題点があるのは間違いない。俺も、日本脱出したくなる理由のひとつがそれだと認識しています。もしこれからインフレ方向になるのなら、少なくとも社会の雰囲気はよくなるでしょうね。ある程度までのインフレで済むならば。。

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