サバのフィリピン人

まだ行ったことがないんだけど、興味を持っているエリアのひとつ、ボルネオ。この島の北部にサバ州というところがあって、大量のフィリピン人が流れ込んでいるという。その数、推定80万人。なぜ推定かというと、正規の移民ではないからだ。

ちなみに同州の人口は約300万人だということだから、相当な割合に達しているとみられる。このあたりの事情は、日本人でもいろんな人が観察している。たとえば以下を参照。

http://www.cseas.kyoto-u.ac.jp/~shimizuh/shimizu_hp/essay/essay08.html

で、その場所で今国際的な事件が起きている。

「君主末裔のフィリピン武装集団 マレーシア治安部隊と銃撃戦 14人死亡」産経ニュース3/2日付
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130302/asi13030200150000-n1.htm

「フィリピン武装勢力、マレーシア警官隊と衝突 13人死亡 」日経新聞3/1日付
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM0105S_R00C13A3FF1000/

ついに武力衝突になりました。この記事が言うように、直接のきっかけはフィリピン国内(ミンダナオ地域)の内戦での和平合意が去年の10月に行われたのに、ミンダナオよりも西にあるスールー諸島の人たちが優遇されていないという、政治的理由のようです。ところで、上記日経の記事にある「同国政府は比国籍のスールー王国の末裔にサバ州の賃料を支払っている。」という記述が非常に気になります。もう少しこの部分を調べてみると、

ありました。租借料として月16万円程度を支払っているそうです。別の産経ニュース記事↓
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130219/asi13021922560001-n2.htm

租借料を払っているということは、ある程度マレーシア政府にも負い目があるってことなのでは、と思われますが、どうなんでしょ。フィリピン政府も、公式には一応サバの領有権は主張しているようです。が、本気でマレーシアともめる気は全然ない。

というのも、マレーシア経済的に豊か。これまでサバにフィリピンから非正規移民または出稼ぎが渡るのをほぼ黙認してくれていたし、ASEAN同士でわりと仲良くしているし、それになによりフィリピンは現在、領海問題について中国の脅威にさらされている。

というわけで今回の紛争では隆起したゲリラに有利な点があるとは思えないのだが、ことによっては自爆する代わりにまたミンダナオの和平合意を混乱に導けるかもしれない、という期待があるのだろう。どのみち今回の和平合意の結果放っておかれれば未来はない、という、武装勢力からすればかなり崖っぷちな発想だと思われる。

彼らについては下のホームページで雰囲気をよく伝えていると思われます。

http://www.malaysia-borneo.com/miyosi-blog2/info/sulu-kingdom.html

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