最低賃金とインフレ率

ふとしたきっかけで、東京の最低賃金が今は850円であることを知った。俺が学生のはつい最近なのに、あの当時よりずいぶん上がっているなー、と思った。
で、気になった。インフレ率との関連も興味があったので調べてみた。

以下が結果。参考までに実質経済成長率も並べてみました。

平成 東京都の最低賃金(円)   インフレ率     実質経済成長率
H24  850              0.04(推計値)  2.22(推計値)
H23  837              -0.29        -0.76
H22  821              -0.72        4.53
H21  791              -1.34        -5.53
H20  766              1.38         -1.04
H19  739              0.06         2.19
H18  719              0.24         1.69
H17  714              -0.27        1.30
H16  710              -0.01        2.36
H15  708              -0.25        1.69
H14  708              -0.90         0.29

てっきり最低賃金ってインフレ率を反映して上がっているものだと思っていましたが、こと日本に関しては全然関係ないわけですね。
そして経済成長率とインフレ率も相関はないように見える。

さて、こうして時系列に並べてみてみると、日本の経済ってなかなか。。俺の限られた知識からすると、デフレっていうのはインフレと同じぐらい経済にとって良くないのだと思うのですが、デフレ基調は10年以上前から続いていて、これって先進国の中ではユニークですよね。以下が、先進国のインフレ率の一覧です。マイナスなのは日本だけ。

http://d.hatena.ne.jp/minerva2011/20111009/1318172565

しかしながら、わずかなデフレで経済成長がかろうじてできるということなら、ダメではないと思う。これって、わずかなインフレと同じようなものなんじゃないだろうか。

さて、最低賃金に話を戻すと、普通の国なら、最低賃金が上がればインフレ圧力になると思われる。日本も、これを狙って最低賃金を上げているんだろうか?というのが俺の疑問。っていうか、それ以外に最低賃金を上げる根拠となるものがあるんだろうか。

次に、最低賃金っていうのは基本的にバイト・パートとかの人にしか関係ないはずなので、その人たちにどんな影響があるかを考えてみる。

最低賃金が上がっても例えばスーパーとかコンビニとかは、人をこれ以上減らすわけにはいかないので上昇分を負担するしかない。となると、働く人にとってはプラスで企業にとってはマイナス。当たり前か。

バイト・パートの人はたとえば大学生・専門学校生とか、大卒・高卒でぶらぶらしている人とか、主婦になれなかった働くお母さんとか、そういう人。大学生・専門学校生は、最低賃金が上がれば、働くインセンティブが上がるはず、と言いたいところだが、学生には扶養の壁113万円があるので、それ以上働く人は少ないだろう。同様に、お母さんも扶養から外れるのは嫌なので、最低賃金の影響は大きくない。

となれば、大卒・高卒でぶらぶらしている人を利するだけじゃないか。「正社員の仕事ないんだったらバイトでいいか」となって、フリーターを助長する政策にしかならないんじゃないだろうか。どうなんでしょ。

後日補足:臨時的な労働には日雇いなんかもありますが、この業種では最低賃金で働いていないはず、と考えました(肉体的な危険のリスク分だけ上乗せされているはず)。それでも最低賃金の上昇が影響を与えるのだとしたら、考慮しなければいけませんね。

<参考:統計データは以下のサイトからとってきました。>
インフレ率
http://ecodb.net/country/JP/imf_inflation.html

実質経済成長率
ecodb.net/country/JP/imf_growth.html

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最低賃金とインフレ率」への2件のフィードバック

  1. 海外だと国によっては年間100円近い賃上げを行っていますが、それによってマイナス効果は殆ど無いどころかプラスになっているようです。
    日本の場合相対的にみて賃上げの幅が少ないことが気になりますね。
    イギリスはインフレ率以上の引き上げを行いましたから(http://www.jil.go.jp/foreign/jihou/2014_4/uk_01.htm)比較して上げ幅の小さい日本がデフレの様相を呈しているのは、ある意味で当然のように思えます。

    前ルーラ政権が取り組んだ「格差是正政策」のおかげで最低賃金が継続的に引き上げられたんだ。
    今のルセフ大統領もこれを受け継いで、2012年1月に最低賃金(月額)を622レアル(2万3,717円※)としているよ。
    それから、失業率が顕著に下がっていることも注目だね。

    http://www.mizuho-am.co.jp/report/pdfview/type/report/id/1092

    つまり、金利がゼロ下限にありかつ不景気である時には財政政策の効果が大きくなるのと同じ理由から[1]、最低賃金の上昇による労働者所得の拡大は大きな効果を持つ場合があるということである。
    http://econ101.jp/%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%81%E3%83%B3%E3%80%8C%E6%9C%80%E4%BD%8E%E8%B3%83%E9%87%91%E5%BC%95%E3%81%8D%E4%B8%8A%E3%81%92%E3%81%AE%E3%83%9E%E3%82%AF%E3%83%AD%E7%B5%8C%E6%B8%88/

    • プラスになるならもっとドバっとやれば、と思いますが、一方では今のブラジル経済はインフレのコントロールも難しく苦しそうに見えます。サルバドールでは交通機関のストライキがあり、たしか死者も出てたような。

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