チャバカノ語とポルトガル語の関係

オンラインでチャバカノ語を習い始めてから早くも4ヶ月。さすがクレオールなので不規則が少なく、また語彙も他言語と共通している点が多いので学習するのがわりと簡単。ようやく、なんとなく会話がわかるようになりつつあります。

そして同時並行でゆっくりとJ.Lipski他の論文を読みあさっています。
チャバカノ語は語彙こそスペイン語っぽいですが、現代のチャバカノ語は意味論上はタガログ語、セブアノ語寄り。そしてタガログ語同様に英語の影響が強いので、チャバカノ語を話す人は多かれ少なかれこの4言語の知識があるということになります。

ところが、チャバカノ語をたどっていくと、ポルトガル語に行き着きます。チャバカノ語がポルトガル語系クレオールと分類されることもある所以です。
語彙にわずかに残っているポルトガル語の影響は、例えば、

私=iyo, eo (チャバカノ語)=eu (ポルトガル語)
~の=di (チャバカノ語)=de  (ポルトガル語。発音はジ)
~で=na (チャバカノ語)=no, na (ポルトガル語)

とかそんな感じ。けっこう微妙ですが、タガログ語でいうところのsa格が”na”であるところなんかは、スペイン語でなくてポルトガル語の残骸に違いない、と思われます。

Lipskiの論文によれば、ポルトガル語クレオールというのは中世にあってはアジアでもかなり広く使われていたようで、おそらく船員間の共通語だったほか、マカオその他で中国人も使っていたようです。クレオールでなくてピジンだったのかもしれませんが。

ポルトガル語の残骸はタガログ語の中にも若干だけれども残っていて、たとえば「コーナー」を指す”kanto”という単語はポルトガル語の”canto”なんだそうです。他にもいくつか例が書いてあったような気がするけど、忘れた。詳しくはネットに出ている彼の論文を読んでみてください。

ところで、チャバカノ語に出てくるスペイン語の単語は、現代スペイン語とはちょっと違います。だから単語もときどきよくわからんのが出てきます。もしかしたら、これらの中にポルトガル語語源のものもあるのかも。

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