点字ディスプレイ

なりゆきでこうなったわけですが、これから2年間は仕事のかたわら「障がい」について勉強する期間だと決めています。関連する領域で2年も働けば、もはや素人ではないのは当然のことながら、さらに意識して取り組んでいれば、層の薄い領域であればこそ専門家の仲間入りをすることも十分可能と思われます。

というわけで、今日は点字について。言語好きの俺としては、記号論的な関心もあります。

点字は西洋世界では”braille”として知られています。これはもともと点字を考案したフランス人の名前ですが、それが言語ごとに発音しやすいように変えられて使われています。

端的にいうと点字は、アルファベットを6点の上で表すので、アルファベットの変形です。難点は、書く(入力)するのに道具が必要ということ、そうやって入力された文書が文字に比べて場所をとるということ、です。結果的に、点字の文書は、ほとんど出まわっておらず、特に途上国では、ほとんど閲覧不可能です。

そんなわけで大多数の人は、文書を読むのにパソコン+音声読み上げソフトの組み合わせを使うことになります。それはそれでよい。一部の経済的に恵まれた人のためには、「点字ディスプレイ」という、自動的に配列が変わっていく板もあります。これがあれば、読むスピードは音声読上げソフトのときより随分速くなるようです。ただこれ、めちゃめちゃに高い。もっと安いものってないんだろうか、といつも思います。

実は、この価格の原因は機構の複雑さとかというよりも、スケールメリットがないということに尽きるようです。売れる見込みがないから、作れない。

同じ事は、新しいテクノロジーを使った「点字が浮き上がる電子書籍リーダー」にも起こっているそうです。英語版のウィキペディア記事によれば、こんな素晴らしいものが技術的に可能なのに、売れないから開発できない、という非常に残念な状態が続いているという。

しかし、よく考えてみると、点字は世界共通の6点であるから、同じモデルが世界中で売れるはず。世界中の点字利用者数というのは、一国と比べて相当多いはずじゃないか、と私は考えます。しかしそれは条件つきの前提があって、それは全盲または強度の弱視の人が基礎教育を受けていて、点字が読めかつ文書を読んだりする層でなければいけません。特に途上国で、潜在的に点字利用者になれる人はたくさんいるはずです。その人たちが(点字)識字者になる日がこなければ実用化の日が来ないのならば、どうしてそういう世界的な運動がないんだろうか。

ここは社会運動の出番じゃないか、と私は思います。

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