開発援助がつくれない社会生活

コミュニティ開発自体を飯のタネにしたいとは思わないけど、どんなカタチにせよコミュニティに入り込んで活動を行うときに、自分の立ち位置とか影響についてはしっかり考えたい。

ということで、読んだ本。開発援助することを前提としつつも、ちょっと違う角度から批判的に考えるという観点がユニーク。

「参加型開発と国際協力 変わるのはわたしたち」ロバート チェンバース(2001)明石書店
=”Whose Reality Counts?: Putting the First Last” Robert Chambers(1997)

参加型開発と国際協力 (明石ライブラリー)
ロバート チェンバース
明石書店
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は、開発において誰のリアリティが重要なのか、という批判的な考察で埋め尽くされており、専門家(=開発業者)や研究者の考え方が変わらないと開発自体うまくいかないよ、という本。

参加型開発という言葉はすっかり定着したけれど、これって実は手法じゃなくて、考え方だということはそれほど定着していないっぽい。フレイレの教育にしても、文献を読んでもなかなかわからないのは、それが知識ではなくて技能に属する事柄だからなわけです。たとえて言えば、楽器をやるのにいくら教則本を読みこんだって、できるようにはならないのと同じです。

もっといえば、ワークショップ全般で、表面だけなぞって終わりというお粗末なものが多すぎると思います。上記著書では、参加型開発の失敗事例なんかに触れており、たぶん同じなんだろうな、と思います。

次に、

「開発援助がつくる社会生活―現場からのプロジェクト診断」青山和佳・受田宏之・小林誉明(2010)大学教育出版

開発援助がつくる社会生活―現場からのプロジェクト診断
青山 和佳 受田 宏之 小林 誉明
大学教育出版
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は、援助をしかける側の構造上の問題が非効率を生む、という指摘ももっともなんですが、それ以上に、いわゆる援助の裨益者の側のしたたかさというか主体性についてクローズアップしようとしているのが新鮮です。

上記2冊はそういう面で似ていると思います。

別に読んでて楽しくなってくるような本ではないけど、お勉強として読んでみるのはアリと思います。

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