日本的フォルケホイスコーレ

今日は思い出話から。2006年の夏、大学院1年生の夏休みにデンマークに行きました。というか、デンマーク「にも」なんだけど、今回はデンマークの話だけします。

目的は、デンマークの教育を実体験する、というもの。当時私は、外国人向けオルタナティブ教育を修士論文のテーマにしたいな、と漠然と考えていました。で、自由教育で知られる(まあ、日本ではあまり知られてませんが)デンマークかスウェーデンあたりに行ってみよう、と思ったわけです。

それらの国には「フォルケホイスコーレ」というユニークな教育システムがあり、敢えて日本語で言うと、王立国民学校とでも訳されます。性格的には「民衆の大学」とでもいいましょうか。中等教育(=高校)を終えた人が自発的に入る、短期から中期の市民大学みたいなところです。

この学校に通っても、それが直接いい大学や企業に入れることにはなりませんし、資格がとれるわけでもありません。でも、けっこういろんな人が通ってきます。外国人も。

私が参加したのは、コペンハーゲンからそこそこ離れたアスコウという町にある学校で、そこで2週間の間、寮に泊まりこみながらデンマークの文化と言語を学ぶ外国人向けコースをとりました。「同級生」は移民の人、ドイツ人、フランス人、スペイン人、アイスランド人、ルクセンブルク人、フィンランド人など、さらに私の他にもうひとり日本人がいました。博士課程の学生もいれば、スペインの役所に勤めている人、リタイアした夫妻などいろいろでした。このコース、年齢も専攻も関係ないし、JASSOを通して奨学金ももらえるので時間のある方はお試しあれ。

さて、そのときの経験が非常に印象的(よい意味で)で、いつか日本でもこんなのがあったらいいな、と思っていました。まあ、いつもそう思っていたわけではなく、東南アジアでの強烈な経験を経てけっこう遠い思い出になりつつあったのですが。

ところが、今、長野の山で青年海外協力隊の派遣前訓練を受けていて、雰囲気が非常に似ていると気づきました。いろんなバックグランド(専門性も含め)を持った、年齢的にも幅のある人が集まって生活を共にしながら、短期間の間勉強をしている。しかもその会場はけっこうな田舎。中身をちょっとアレンジすれば外国人向けにもなると思うんですよね、これ。

将来、円が安くなって周辺国がもっと経済的に豊かになれば、教育観光みたいなことを日本国内でやるのはいいアイディアだと思う。ま、政府さえその気になればデンマークやスウェーデンみたいに、円高の状態でもやれる事業ではありますけどね。

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中