言語学が輝いていた時代

今週はもはややることがないので、サイクリングがてら県立図書館まで足を伸ばしてみた。今のうちに、日本語の本をもう少し読んでおこうかな、と。

目を引かれた本のひとつは、それぞれの著作を読んだことのある言語学者、田中克彦と鈴木孝夫の対談「言語学が輝いていた時代」(2007)。過去形、というのがなんとも。。

対論 言語学が輝いていた時代
鈴木 孝夫 田中 克彦
岩波書店
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さっと読破したところによれば、本書は日本の言語学史が垣間見える内容もあり、興味深くはあるが、エピソードからは、(少なくとも)日本の学界って耐えられないなー、という臭いが漂ってくる。露骨に「門下」という言葉が登場したり、早い話、かなりの程度が徒弟制度じゃん。

ついでに言うと、言語学って面倒くさそうな学問だな、と思わせるような記述も多々あり、残念なところも半分。とはいえ、この本自体はなかなかおもしろかったです。

国立国語研究所って、もとはGHQが日本語のローマ字化を準備させるためのデータ収集を行うところだった、とか、戦後しばらくは日本語を海外で教える、というだけで国際社会から白い目で見られるどころか、、、という時代だったとか、俺の世代じゃ知らないような話が出てきます。それぞれの主要大学における言語学科の地位、みたいな話もおもしろかったです。

ところで、こぼれ話から連想したことですが、言語政策の政府審議会に言語政策以外の専門家が集まるのって、なんか変な感じがしますね。それを言うなら、大学の授業を、専門外の人を「~学」が同じ、とかいうだけで担当させるっていうのも到底納得できないですが。プライオリティの置き方が根本的にズレてるでしょうっていう。

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