英語の文字口語の略語

ケイタイやチャットが流行るにつれて進化してきているある種の言葉がある。

活字にもかかわらず、口語的な使用をされているということで、俺はこれを文字口語と呼びたい。

1970年ぐらいまでは識字が世の中のテーマのひとつだったということだが、もはや時代は全く違う。インターネットにアクセスするには、字が読めるのは大前提。それができない層にも、ケイタイは固定電話より普及率が断然高く、さらに通話料を考慮するとSMSにアドバンテージがある。

というわけで、大流行り。

口語文字は、言語によって独自の発展の仕方をしており、これがまた興味深い。

たとえば日本語では、2ちゃんねるの影響もあり、独自の用法が生まれ、ある部分は一般常識のレベルに達するほどに普及した。

英語では、”you”を”u”にしたり、”to”を2、”for”は4とするなど、おそらく電報から発展していったと思わわれる表記法があり、これは文字数を減らすという合理化を図っている。

さらに、なんら合理性のない方法で、”o”を”0″で代用したり、あるいは”sLoW”などのように大文字と小文字をまぜこぜにする表記法も発達している。これは一種のギャル語と言ってよいのだろう。

表現法として”LOL”( Laugh Out Loud(大声で笑う)”を意味する略語)など、なにやら2ちゃんねるっぽいものもある。

特殊な書き方といえば、一般的に使うASAP(as soon as possible=なるはや)もそうだし、メールで使う”BTW”=by the way(ところで)や、スラング風な”newei”=Anyway(とにかく)とか、きりがないほどいっぱいあるようだ。

タガログ語では、普通にスペリングするとやたらと文が長くなるため、母音を省略して縮めたり(ちなみに古ヘブライ語はそういう表記をするらしい)、あるいは短い英語の単語で代用したりもする。

ちなみにフィリピンでは、こういう新しい書き方は”ジェジェモン”と呼ばれ、教育的に好ましくないという人もいる。正しいスペリングが身につかないうちに省略形ばかり習得すると、社会に出たときに困る、というのがその根拠だ。 

とはいえ、一方で日本人が英語を学ぶとき、今度はスラングだったり、省略形のことも勉強しないと逆についていけないことがある。世の中の新しい潮流は、本質的に保守的な存在である学校で教われると考えてはいけない。やりながら習得していくしかない。そういう面で、フェイスブックなんかで外国語でチャットをやるのはいい勉強になる。

文字口語は、ろう者と健常者が共通して使える共通語としても注目されていいと思う。この点では、テクノロジーの発達のおかげで、健常者がろう者に近づいたわけだ。連絡手段としての電子メールの重要性は揺ぎ無いものになっており、これにチャットを組み合わせれば、もはや会話なしでも仕事はできないことはない。このままいくと、ろう者はもはや「障がい者」ではなくなる日も近いと思う。

逆に、上記のような表現を使いこなせないなら、ある時点を越えると「障がい者」扱いされてしまう。デジタル・ディバイドの一形態とみてよいだろう。

ようするに社会に適合できるかどうか、というかマジョリティになれるかどうかが問題。言ってしまえば、日本で日本語ができなかったら「障がい者」だし、外国でもしかり。この際、みんなそれぞれ「障がい者」と割りきって生きていけるのなら、それはそれでよいと思う。

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