多言語DTPに挑戦

まず、世間一般の人にDTPと言っても通じない。なのでその説明から入ります。

DTPは、印刷物の版下作成までのプロセスを全部パソコン上で行うこと、と理解してよいと思う。21世紀に入ってからは、それが普通というか、スタンダードです。特別なことは何もありません。

ちなみに、DTMは音楽づくりをパソコン上で行うこと。これも世間一般では同じぐらい通じない言葉です。

上記の他、マンガ制作にしろ、なんにしろ現在ではパソコンを使って行うのが主流です。 なので、PCスキルはある程度は必須。リテラシーの一部なのに、これを学校を教えないというのは、わざわざ存在意義を放棄しているようなものです。次世代の人材を作る機関が旧世代のリテラシーしか持っていない人間で構成されているというのが、学校の宿命。結局、学校は保守的にしかなりえないわけです。

それはさておき、DTPに話を戻すと、印刷物の原稿がデータ化されることで、ウェブサイトとの連携が強化されることになった。それも21世紀ではまったく普通。ということで以下は印刷物制作とウェブサイト制作の両方の話という前提で読んでいただきたい。

日本でのDTPというのはこれまでは1言語で行うというのが一般的で、一部分もしくは全体を多言語化するとしてもせいぜい英語との2言語構成だった。日本語入力ソフトも、それには最初から対応している。

しかし、だんだんともっと多くの言語に多言語展開するニーズが増えてきている。それも、アルファベット言語でない言葉を使用して展開するものだから、テクニカルに大変。具体的には、フォントとか、組版の決まりとか。

たとえば多国籍企業はそれぞれの国の言語でチラシやウェブサイトを作成するし、日本国内だって自治体によっては外国人住民向けに5言語ぐらいで案内を作ったりする。ヒトの国際化が進む結果、そういうことになる。

もし内容が言語毎に違ってよいのなら問題は起きないが、内容を統一しても作品に効果がある場合、統一した方がコストが節約できる。それで、多言語展開が増えている。

そうすると、編集のワークフローも変わってくる。内容が統一されているということは、翻訳が発生するということだ。そのためには、手配が必要。依頼するだけでなく、納品の仕方や、言語間での用語(固有名詞とか)の統一にも気を配らなくてはいけない。

一方、翻訳者の方もワークフローがデジタル化している。プロの翻訳者は、翻訳メモリと呼ばれるソフトを使って、文体や言葉使いが統一されるように作業する。編集者への納品は、ワードでOK。

結果、データはいろんなフォーマットを行き来する。業界標準でいうと、インデザイン(組版)ーワード(文字データ)ートラドス(翻訳メモリ)だと言われている。

さらに、多言語展開では校正が難しくなる。なぜなら、同一人物が何言語もの原稿をチェックすることは能力的に不可能だからだ。そうすると、プロジェクトリーダーは全ての原稿の内容を直接把握できない。よって、ワークプロセスのシステム化で品質を保証していくしかない。専門化が進む現代社会では、これも宿命。

そんな感じでいろいろと考えなければならないDTPおよびウェブ制作の多言語展開ですが、実は、今の仕事では俺はこんなこともやっています。実際の印刷物は、ただの色紙に一色刷りしただけの粗末なものですが、5言語とかで出していくのでわりと大変な作業です。

でも、前の仕事の経験と俺の専門分野の交差する領域なので、ぜひとも習熟してキャリアの一部にしておきたいところ。がんばろっと。

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中