フィリピンでの地震に対する反応

一報は東京にいる日本人からだった。取引先の人がスカイプで教えてくれた。15分後ぐらいだったと思う。

それからネットでニュースをチェックしてみると、地震情報は手に入った。ただ、被害の程度はその時点ではわからない。ネット上にニュースが上がってくるのは30〜45分後。

1時間後、ちょっと休憩しに1階の食堂に行くと、テレビ中継にフィリピン人の人だかりができていた。そこで津波の映像を見た。フィリピン人も「ツナミ」は他人ごとではないよう。

映像を見て、道路がめちゃくちゃに壊れたりしていないようだったので、地震の被害は神戸ほどではないか、と思った。ただ、時刻が今回は昼ごろだったので、人的被害はもっと出ているかも、ぐらいの印象だった。

夜、家に帰ってまたネットでニュースを見ると、死者がかなり出始めていることがわかった。一報では全体像はつかめないものだ、と改めて思った。

日本人がフィリピンがいろんな島から成っていることを知らないのと同じように、 日本に行ったことがないフィリピン人にとって日本はシンガポールぐらいの大きさと思われていても仕方がない。東北で起こった地震でも、東京が壊滅的被害を受けたかのように言われた。

東京に日本人の彼氏がいるフィリピン人同僚3名は、さっそく国際電話をかけて安否を確認していた。一方、東京は震度5ということで家が壊れるほどではない、というのが日本人の感覚。

この行動の差はどこにあるのか。ひとつは、日本人が比較的地震に慣れているのに対して、フィリピンでは地震が少ないこと。もうひとつ気づいたのは、フィリピン人が持つ「家」の耐震強度に対する不安である。自分たちの家がすぐにぺしゃんこになってしまうのと同じような感覚で、日本の家も壊れてしまうと思われているのではないだろうか。いや、日本でもたしかに木造の古い家はすぐに壊れるだろうけど、日本の耐震基準はたしか80年代に厳しくなっているので、以降のものは丈夫なはずだ。

「東京にいる彼氏に安否確認の電話をかけたら、知らない女の人が出た!」と真っ青になって報告してきたフィリピン人もいた。よく聞いてみると、その女の人の声は留守番電話だった。お昼時で外出中だったのなら、そういうこともある。彼女の不安ぶりはこちらがびっくりするほどだった。

やはり思うに、一般的に日本人は冷静だ。上の例のように、パニックになって電話をかけまくったりせず、まず情報を集めようとする。緊急時は電話がつながりにくいことも知っているので、かからなくても(不安にはなるけど)すぐに真っ青になったりはしない。緊急時の情報や制度を信頼しているので、ウワサ話に頼ったりしないし、並んで待つことができる。これが途上国と違うところだ、と思う。

ところで、今回改めて気づいたのだが、フィリピン人の日本へのつながりは、思っていた以上に強い。
俺のまわりのフィリピン人にも、親戚が茨城にいて避難所生活を送っているという人もいる。

というか、フィリピン人はどこにでもいる。リビアからは1万人が脱出したし、先日は韓国からも相当のフィリピン人が帰された。ニュージーランドの大地震でもやはり複数亡くなっている。世界のニュースが彼らにとって身近になるのは、もっともだ。

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