フィリピン勤務の、まとめ

今、「何の仕事をしているの?」と聞かれると困る。俺には肩書きなんかない。。なんでもやる。

そして何もしていない。というのは、キャリアの積立という意味で。今の仕事をいくらやったって、それでフィリピンで独立して食っていけるようにはならないからだ。そういう分野もある。

とりあえず今週は忙殺された。雑用、取次、翻訳、漠然とした調査。。中でも雑用の割合が高い。俺はここで奉公しているようなもんなのだから、当然といえば当然か。実は翻訳だって、用途によっては雑用としかみなせない。専門翻訳以外は雑用だ、というと極論だろうか。

仕事がおもしろくない、というのは贅沢な悩みなのかもしれない。どこの企業に勤めても、仕事がおもしろくなってくるのは4年目ぐらいから、と聞いたこともある。そうなのかもしれない。しかし、そんなに長いスパンで物事を考えられる人間はよっぽど忍耐力がある。年功序列型システムがうまくいっているときにしか通用しないんじゃないか。

社会人生活を2年弱送ってみてわかったこと。上場していない会社で働くということは、社長を儲けさせるために働くということだ。会社の利益が自分の給与に反映されると言っても、そこには相当の時間差がある。本当に自分の社長を儲けさせてやりたいか、それを自問自答しなければならない。

社会人生活を2年弱送ってみて気づいたこと。やはり、仕事は自分の好きなことじゃないと集中力が続かない。「仕事だからやる」というとき、執着せずに「事務的に処理する」ことを意味する。そうじゃないとやってられない業種もある。反面、クリエイティブ系とか非営利系とか、気持ちを込めないとできない業種もある。

今年はじめに出会った強制送還された一家のケースは、初心を思い出させるに十分な出会いだった。久々に、やはり俺はクリエイティブ系の職人気質だということを確認した。事務的に処理するような仕事じゃなくて、自分の集中力を全開にして打ち込めるような仕事がしたい、と思った。

とはいえ、気持ちを込めて仕事をするというのは、バーンアウトの危険性をはらんだリスキーな賭けである。なにしろ、理想に燃えて執着すればするほど、挑戦する相手は大きくなり、勝ち目は少なくなる。すなわち、働いても達成感が得られない確率が高い業種。生き残るためには、ストレスマネジメントに長けていなければならない。実は、フィリピンで出会った企業の経営者たちから学べたのは、この点の重要性なのかもしれない。彼らは、基本的に経営という仕事を楽しんでいる。

俺は、起業や経営に興味があったから、会社に入った。会社というのがどう動いているのか、参加しながら観察した。特に海外で組織を作るにあたって気をつけるべき点を見た。

この期間は同時に、自分の特性を知る機会にもなった。俺は起業家やリーダー向きではなく、そういう人を横から支える人間なのだ、と納得した。

さらに、海外で働く、ということの意味することを知った。自分の職場や、接触した人々の職場を通して、多文化な職場の現実が見えたと思う。特に、発展途上国に進出するということが、企業であれNGOであれ同じ種類の悩みの種になるということがわかった。

そうして見聞きしたことを整理するには、さらに時間がかかるだろう。経験しておきながらまだ気づいてない点が、たぶんいっぱいある。とりあえず、ネタの仕込みはたくさんできていると思う。

2年というのが長いのか短いのかわからないが、ひとつの区切りになっているのは確かだ。このまま続けても、発見はまだまだあるだろう。しかし、それはどこか別の場所に行って得られる発見よりも大きいだろうか?

いろいろ考えあぐねた末、日本に帰ることに決めた。決め手は「キャリア」である。フィリピンは好きだし、ここでの生活はたしかに楽だが、沈没してしまいかねない危険性がある。

フィリピンにはまた戻ってきたいが、その前に別の国をはさむかもしれない。常々思うのだが、人生は後戻りが効かないのに、人はどうして少しのことしか経験しないで決断をしてしまえるのだろう。欲張りな俺のモットーは、まず広く浅く。狭く深くは、それからだ。

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